お酒はほどほど、でもダメ?

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アルコールの種類に関わらず、摂取量が多いほど乳がんリスクが高まるとする研究報告が、米メリーランド大学、ハーバード大学公衆衛生大学院、ミネソタ大学などの共同研究チームによって発表された。

研究では6〜18年間の追跡調査をおこなった、乳がんの研究結果の中から、アルコール摂取量との関係を調査している20の研究に注目し、108万9273人分の女性のデータを分析した。このうち、2万1624人が「ホルモン受容体陽性がん」、5113人が「ホルモン受容体陰性がん」を発症していた。

乳がんは、女性ホルモンのエストロゲンと作用する「エストロゲン受容体」の有無によってホルモン受容体陽性がんとホルモン受容体陰性がんにわかれ、治療薬や治療法が異なる。

分析の結果、アルコールの摂取量が1日30グラム以上の人は、0グラムの人と比べ、陽性がんの発症リスクが1.35倍、陰性がんが1.28倍となり、乳がんの種類にかかわらずアルコールの摂取でリスクが上昇していた。ビールやワイン、リキュールといったアルコールの種類によるリスクの変化はなかった。

研究はオックスフォード大学発行の医学論文誌「International Journal of Epidemiology」オンライン版に、2015年8月28日、掲載された。

参考論文
Alcohol consumption and breast cancer risk by estrogen receptor status: in a pooled analysis of 20 studies.
DOI:10.1093/ije/dyv156 PMID:26320033

(Aging Style)