8日のシリア戦に勝ったことで、一気に安堵感が広がっているように思います。ですが、もしまた引き分けたりするとシリアに逆転されてしまう可能性は残っています。まだまだ安心できません。引き分けも許されないというのが2次予選。次もしっかり勝点3が取れるように、ムードを引き締めていきましょう!

ただ、シリア戦ではいくつかの好材料が見えました。香川真司は体がキレていて、頼もしい限りです。香川が絡むことでゴール前の変化が生まれていました。

交代出場した宇佐美貴史清武弘嗣も素晴らしい仕事をしました。宇佐美が相手を引き付けてパスを出すことでゴール前のスペースが生まれましたし、清武は出場時間が短いなかでチャンスに何度も絡みました。

3点目は清武が絶妙のトラップを見せ、時間を作っておいて本田圭佑に出したパスから宇佐美が決めました。先発ではない2人がこれだけ活躍したことで、みんなウカウカできないと思ったでしょう。特に左サイドの攻撃陣は大激戦になっていると思います。

本田だけは本来のパフォーマンスを発揮できなかったと思いますが、僕はあまり心配していません。経験の豊富さから、大事なときにはしっかり仕事をしてくれるはずです。今回で言えばPKを落ち着いて決めるあたりが彼の真骨頂でしょう。

そして今回の勝利の一番の要因を、僕はヴァイッド・ハリルホジッチ監督の柔軟さではないかと思います。前半の様子を見て選手間の距離を縮めさせ、後半は速いパス交換から崩すスタイルにしました。その対応力はよかったと思います。

もしスピードにこだわりすぎたら、後半の変化は生まれませんでした。これまでの日本のスタイルにロングパスを組み入れながら攻撃するというフレキシビリティを監督が示したことが一番の勝因だと思います。

もっとも、これから先の相手がシリアのように前に出てきてくれることはないでしょう。より難しい戦いが待っています。頑張れ、日本!