常に新たな楽しみを探求した作品! 植田正治写真展「幻影」【Art Gallery M84】

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歌舞伎座(東京・銀座)の真裏に佇むギャラリー「Art Gallery M84」は2015年11月23日(月)より植田正治写真展「幻影」を開催する。

■常に新たな楽しみを探求した作品
今回の作品展は、Art Gallery M84の第40回目の展示として実施する企画展だ。
写真展「幻影」は、植田正治氏の最終シリーズとも言えるものだが、現存するプリントも非常に少なく目にする機会もあまりなかった。しかし、長い間行方が判らなかった「幻視遊間」として1987年〜92年に撮影されたポジフイルムの一部が発見された。

植田正治といえば砂丘を背景としたシリーズが有名だが、このシリーズは静物をメインに撮影したもの。しかしながら、植田正治氏の作品は人であってもオブジェクトのように撮影している。それは新しい作品展開であるとともに、当時の植田正治氏の内面的な対話を留めた日記のようでもある。

カラーポジフィルムを使用しているが、カメラはPENTAX645を使用した多重露光による合成写真など、それまでの作品とは異なる手法に取り組んでおり、スタジオにミニチュアの砂丘を作って撮影した作品や自宅のテーブルに作られた小さな空間でオブジェを組み合わせた写真など至近距離で撮られた作品となっている。その作品を収めた植田正治生誕100年写真集「幻影」として発刊された。今回は、その作品の一部をピグメントプリントにして展示する未発表作品を含む約30点を展示する。

「本展では、これまであまり発表されることのなかった未発表作品を通して、“写真”という技術をこよなく愛し、常に新たな楽しみを探求した“写真少年”植田正治の世界を楽しんで頂き、改めて彼の魅力に迫りたいと思います。」と、ギャラリーオーナーは語っている。

■植田正治(うえだしょうじ)氏の略歴
1913年 鳥取県西伯郡境町(現境港市)に生まれる。
1925年 鳥取県立米子中学校入学。中学3年生の頃から、写真に夢中になる。
1931年 同校卒業後、米子写友会入会。
1932年 上京し、オリエンタル写真学校に入学。卒業後、郷里に帰り19歳で営業写真館を開業。同年、日本光画協会会員となる。この頃より、写真雑誌や展覧会に次々と入選し、頭角を表していく。
1937年 中国写真家集団創立同人となる。以後同集団東京展に精力的に作品を発表し、「少女四態」などの群像演出写真が注目される。
1947年 銀龍社に参加。
1949年 この年に発表した「綴方・私の家族」のシリーズをはじめ、砂浜や砂丘を舞台とした作品で高い評価を得る。
1954年 第2回二科賞受賞。
1958年 ニューヨーク近代美術館でのエドワード・スタイケンによる企画展に出品。
1971年 写真集「童暦」刊行。
1974年 この年から12年間にわたり「小さい伝記」が雑誌『カメラ毎日』に掲載される。
1975年 第25回日本写真家協会賞年度賞受賞。九州産業大学教授(待遇)に就任(〜1994年)。
1978年 文化庁創設10周年記念功労者表彰を受ける。
1978年 この年と1987年にフランスのアルル・フォト・フェスティバルに招待される。
1980年「風景の光景」展を開催。
1982年 西ドイツ「フォトキナ写真展」に選ばれる。
1993年 東京で大規模な個展が開催されるなど国内外で多数の展覧会が開催される。
1995年 鳥取県西伯郡岸本町(現:伯耆町)に植田正治写真美術館開館。
1996年 フランス共和国芸術文化勲章シュヴァリエ受章。
1998年 第1回鳥取県県民功績賞受賞。
2000年 7月4日、死去。

Art Gallery M84は「アートを展示する場、鑑賞する場、購入する場」としてだけではなく、その先にある「アートを楽しみ、アートを通じて自己表現をしたい人々が気軽に集える場所」である。

ギャラリーオーナーいわく「アートをもっと身近に感じてもらうため、アートを観る楽しみ、作る楽しみ、作家と作家、作家とファン、ファン同士がつながって、アートの可能性を 広げていけるような拠点を目指している」そうである。

■写真展概要
名  称 : 植田正治写真展「幻影」
作 品 数 : 約30点(予定)
主  催 : Art Gallery M84
協  力 : 植田正治事務所/ G.I.P.Tokyo
期  間 : 2015年11月23日(月)〜2015年12月19日(土)※休館日を除く
場  所 : Art Gallery M84
所 在 地 : 東京都中央区銀座四丁目-11-3 ウインド銀座ビル5階
電  話 : 03-3248-8454
開館時間 : 10:30〜18:30(最終日17:00まで)
休 館 日 : 日曜日
入 場 料 : 500円

■植田正治写真展「幻影」
■森ハルト写真展「Duet」

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