Q:コーヒーを1日3〜4杯飲むと、心臓や脳の血管疾患のリスクが、ほとんど飲まない人に比べて4割も減るそうです。私の家系は脳卒中が多いので、予防にコーヒーを飲んだ方がいいでしょうか?(45歳・保険代理店業)

 A:先日、東京大学が、日本国内9万人を対象にコーヒーを飲む生活習慣と病気との関連性を調査し、その結果を発表しました。結果は、コーヒーを1日3〜4杯飲む人は、コーヒーをほとんど飲まない人よりも、心血管疾患で死ぬリスクが36%も低かったのです。脳血管疾患も43%ほどリスクが下がっていました。
 また、それより先に米ハーバード大学のダム教授らが、約13万人のコーヒー消費量と死亡者数を調査しました。その結果によると、がんや心疾患など命にかかわる病気のリスクとコーヒーの摂取量には、まったく関係がありませんでした。
 これらの報告を見ると、コーヒーを飲もうという気になる人も多いはずです。コーヒーは飲めば飲むほど健康に良いとは言いませんが、健康効果が高いことは確かでしょう。

●ブラックで飲む方が良い
 ただし、マイナス要素として、コーヒー豆にはシュウ酸が含まれているので、たくさん飲むと尿路結石になりやすいとの指摘もあります。しかし、コーヒー豆は焙煎時に200℃以上で加熱されるため、シュウ酸はかなりの部分が分解されています。
 それでも心配なら、コーヒーを飲むときにカルシウム剤(サプリで十分です)を一緒に摂取すると、シュウ酸がシュウ酸カルシウムとなり、胃腸から吸収されません。
 コーヒーを1日に3〜4杯飲む人は、可能ならブラックにしましょう。砂糖とコーヒーフレッシュを入れると、砂糖と油の摂りすぎになります。また、濃いコーヒーを何杯も飲むと胃にこたえますが、胃が悪くなるほど無理して飲まないようにしましょう。カフェインに敏感で、コーヒーを飲むと眠れなくなる人や、動悸がする人も無理して飲むことはありません。
 ご質問の方もそうですが、コーヒーは自分の体の許容範囲でたしなむのが一番です。ただし、脳卒中を予防するため、コーヒーのみに頼ることはしないでください。ラジオ体操などで1日1回、5分でも構わないので体をストレッチしましょう。

牧典彦氏(小山病院院長)
自律神経免疫療法(刺絡)や加圧トレーニング、温熱療法、オゾン療法など、保険診療の枠にとらわれずベストな治療を実践。小山病院(大阪市東住吉区)院長。