独自のフィロソフィーを貫き、名門ミランの10番まで伸し上がった本田。その経験を次世代に伝える新たなプロジェクトを始動させた。(C)Getty Images

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 現役のプロフットボーラーとしては世界的にも異例の積極的な選手育成/クラブオーナーシップ活動を続ける本田圭佑が、新たなフェーズに向けて動き出した。
 
 10月2日、本田のマネジメント事務所であるHONDA ESTILO株式会社が、幕張の自社グラウンドである「HONDA SPORTS LAND」(仮称/2015年12月にオープン予定)に、ジュニアユースチーム「SOLTILO FC ジュニアユース」とユースチーム「SOLTILO FC」を設立すると発表したのだ。
 
 12年5月に発足し、いまや全国49か所で展開する「SOLTILO FAMILIA SOCCER SCHOOL」を小学生以下のジュニアチーム、今年6月にHONDA ESTILO株式会社が経営参画し、本田が事実上のオーナーを務めるSVホルン(オーストリア3部リーグ)をトップチームと見立てれば、「SOLTILO FC ジュニアユース」はすでに傘下に置いている大阪の「摂津パルティーダ」と同じジュニアユースチーム、「SOLTILO FC」はユースチームの扱いになる。
 
 これでいわば、ジュニアチームからトップチームまで全年代を網羅したことになる本田。そのバッグボーンにあるのは、何よりも自身の体験談だ。
 
「世界でトップクラスの選手を育成するのは、何よりもこれが最善の道だと思っています。自分は早く海外でプレーしたかったんですが、実力的になかなか簡単には海外に行けませんでした。だから、スクールからSVホルンまで、一直線で進めるルートを作りたかった。もちろん全員が辿り着けるわけではないですが、自分が歩んだ道より効率はいいと思います」
 
 そう、本田が思い描くのは、自身の経験と知識を元に、ジュニアチームからトップチームまで一貫したフィロソフィーとトレーニングメソッドの下で鍛え上げ、世界で通用するタレントを育て上げることだ。
 
「幕張の育成では最先端のスキルとノウハウを用いた我々の哲学の下、子供たちに一流を常に意識させ、一流に必要な心技体を身につける為のトレーニングを行なっていきます。そのために、世界で戦った経験のある人材を監督やコーチ、トレーナーとして配置する予定です。幕張からSVホルン、そしてトップクラブというステップを歩んでいける選手達を数多く輩出できるように取り組んでいきます。サッカーファンの皆様だけでなく日本、そして世界中の多くの人々に良い影響を与えられるような選手を育成する事が我々の理念となります」
 
 なお、「SOLTILO FC」のスーパーバイザーには、本田の名古屋グランパス時代の先輩である元日本代表DFの秋田豊氏が就任。次のようなコメントを出している。
 
「この度、SOLTILO FCのスーパーバイザーに就任することになりました。きっかけは、名古屋グランパス時代の後輩でもある本田圭佑本人からの電話をもらい、“世界で通用する選手を育てたい”という本田の熱い気持ちに打たれたからです。自分の経験で日本のサッカー、世界のサッカーにいい影響を与えたいという気持ちをずっと持っていたので、このプロジェクト加わることを決断しました。どんな環境、どんなサッカーであっても柔軟に自分自身で考え、決断し、結果を出せる選手育成と人間育成を行なっていきたいと思っています」
 
 両チームは来年4月から活動予定で、ユースチームは新高校1年生(現中学3年生)を対象に今年10月17〜18日にセレクションを実施する。詳細は公式サイトを参照。
 
 また、大阪の摂津パルティーダも、新中学1年生(現小学6年生)を対象に10月23日と11月3日にセレクションを開催する。詳細はを参照。
 
 本田の新たな挑戦に、要注目だ。