槙野智章(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)

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「前半は我慢の展開でしたけど、うまく時間の流れとともにこっちのペースになったのは良かったと思います。こういう状況だったので最初からうまくいかないことは分かっていましたし、我慢強く戦えた結果だと思います」

シリアの攻撃を跳ね返し続けた槙野智章は、無失点で終えた試合をそう振り返った。2018年ロシアワールドカップアジア2次予選の過去3戦で対戦したシンガポール、カンボジア、アフガニスタンとは異なり、シリアは厳しいプレスと組織立ったディフェンスから反転速攻を狙ってきた。だが、日本代表は最後までゴールを割らせることはなかった。

シリアはボールを奪うとすぐに前線にボールを放り込んできた。しかし吉田麻也と槙野のセンターバックコンビが空中戦の攻防で優位に立ち、簡単に起点を作らせない。ロングボールを頻繁に蹴られるとズルズルと自陣に後退してしまう危険性を、日本は最少限に減らしていた。

それはヘディングで跳ね返した直後に迅速にラインを上げ、布陣のコンパクトネスを保てたからだ。その陣頭指揮を執っていたのが槙野であり、よく通る声と大きなジェスチャーでラインの押し上げを統率していたのだ。

「試合前からコミュニケーションの問題はまったくないようにしないといけないと思っていました。特に近い選手との受け渡しとか、声で解決できることは普段の試合でなかなかできないけど、今日はできたと思います」

槙野は9月に行われたカンボジア戦、アフガニスタン戦でも招集を受けながら、ケガによりチームを離れる悔しさを味わっていた。それだけに今回のシリア戦にかける意気込みは強かった。

2次予選最大の試練となった一戦で、ハリルホジッチ監督が先発起用してくれたことにも「一回ケガで離脱して、もう一回こうやって使ってもらえていたので、それだけの結果を残さないといけないと思っていました」と意気に感じていた。

その指揮官の期待に無失点という結果で応えてみせた。「自分のやるべきことと、チームとしてやるべきこと、監督から言われていることを、しっかり全うできたと思っています」。そう語る槙野の表情には充実感がみなぎっていた。

【橋本明】

▼ 本田圭佑

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 本田圭佑

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 本田圭佑

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 武藤嘉紀、宇佐美貴史

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 長友佑都

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 長谷部誠

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 酒井高徳

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 山口蛍

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 香川真司

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 原口元気

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 吉田麻也

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)