本田の描く理想の代表像「3、4、5人が同じビッグクラブで…」

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[10.8 W杯アジア2次予選 日本3-0シリア マスカット]

 納得の後半3発だった。FW本田圭佑(ミラン)は前半と後半で試合内容が一変したことについて「相手がバテたという分析もできるけど、こっちのやり方も変えた」と説明。「前半は距離感が遠かった。後半は僕と原口の両サイドが中に絞って、より当てる的を増やした。(山口)蛍、(香川)真司、僕みたいな、前半にはなかった形も出た」と、後半の狙いを明かした。

 引いた相手には両ワイドが開いて幅を取る攻撃も有効だが、シリアは積極的にプレッシャーをかけに来た。「あんなに来るとは思っていなかった。シリアは強気だった」と、想定外だったことを認める。暑さもあり、動きが重かった前半からの軌道修正。それはハリルホジッチ監督からの指示でもあった。

「ハーフタイムに監督の指示として出た。もっと中に入れと。それは選手も感じていた。僕みたいなタイプは外に張っていても、何も見せられずに終わることがよくある。中でプレーしたほうが、チームとしてコレクティブにできる」

 後半10分、FW岡崎慎司が獲得したPKを冷静にゴール左へ決め、先制点を奪った。試合の流れを大きく引き寄せる価値ある一発が、自身にとって3度目の国際Aマッチ3戦連発。その後は効率よく加点し、後半の3ゴールでシリアを首位から引きずり下ろした。

 試合の中でしっかりと修正し、自分たちに流れを持ってきた後半の戦いぶりは日本代表の進歩と言えるのか。そう問われた本田は少し考え込み、「監督もよく言っているけど、普段からもっと一緒にトレーニングを詰めたらいいと思う。もちろん、それはどの代表チームでも平等だけど、海外の代表によってはチームに帰っても同じようなメンバーでやっているところもある」と指摘する。

「日本はマックスで2人ぐらい。それが3人、4人、5人となって、しかもそれがビッグクラブとなれば、それこそ強い時代が来る。そこを目指さないといけない」。海外のビッグクラブで多くの日本代表選手が一緒にプレーする。そこで培った連係を代表チームでも生かす。それが本田の描く理想の代表像のようだ。

(取材・文 西山紘平)


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