もしも自分が死んだらSNSアカウントをどうする?  意外に違うFacebookとTwitterの対処法

写真拡大 (全9枚)

先週、死後のGoogleアカウントの扱いについては説明したが、今回は代表的なSNSであるFacebookとTwitterについて、亡くなったあとのアカウントの扱いについて紹介しよう。

FacebookとTwitterでは、違いがあるので注意してほしい。

Facebookは「追悼アカウント管理人」設定と、死後のアカウント削除が可能
Facebookでは、ユーザーが亡くなった場合を想定して「追悼アント管理人」を設定できる。「追悼アカウント管理人」とは、自分が死んだあと、自分のアカウントを管理できるユーザーのことだ。追悼管理人ができることは、次のとおりだ。
・亡くなったユーザーのプロフィールに投稿を書いて内容を固定する(例:亡くなったユーザーに代わって最後のメッセージを書く)。
・新しい友達リクエストへの対応
・プロフィール写真・カバー写真の更新


ただし、追悼アカウント管理人は、亡くなったユーザーのアカウントでログインして新しい投稿をしたり、過去の投稿を変更・削除したりすることはできない。また、亡くなったユーザーが他のユーザーに送ったメッセージを見ることもできない。

ユーザーが亡くなった場合、家族や友人は以下のページから、ユーザーが亡くなったことを報告できる。死亡の確認がとれると、ユーザーのアカウントは「追悼アカウント」に切り替わり、死後も情報が残ることになる。


追悼アカウントのリクエストページ。家族や友人が、このページからFacebookに連絡する。


逆に、死後にアカウントを削除することができる。
それには、ユーザー自身があらかじめ設定しておく必要がある。「追悼アカウント管理人」と「死後のアカウント削除」の設定は次のとおりだ。


Facebookのページ右上の[▼]をクリックしてメニューを開き、[設定]をクリックする。



左側のメニューで[セキュリティ]を選択したら[追悼アカウント管理人]をクリックする。



[追悼アカウント管理人]で自分の友達の中から追悼アカウント管理人をお願いしたいユーザーの名前を入力し、[追加]ボタンをクリックする。




死後にアカウントを削除する場合は、[アカウントの削除]のチェックボックスをオンにし、表示されたメッセージで[死後に削除]をクリックする。続けてFacebookのパスワードを求められるので入力する。なお、死後も情報を残すなら、[アカウントの削除]チェックボックスはオフにしておく。


●Twitterは家族などの関係者がアカウント削除をリクエストする
Twitterでは、死後のアカウントの扱いについて、ユーザー自身が設定することはできない。

一定期間アクセスしないとアカウントが削除されることもないので、死後も投稿は残ることになる。ただし、家族・友人が申請すれば、過去の投稿とアカウントを削除できる。

以下が申請用のページだ。


[亡くなられたユーザーのアカウント削除のリクエスト]をオンにし、亡くなったユーザーや報告者の情報を入力して[送信する]ボタンをクリックする。


情報がTwitter社に送られると、折り返し、故人の情報、報告者の身分証明書のコピー、故人の死亡証明書のコピーなどを提出するための手続きを書いたメールが送られてくる。以後、書かれている手順に沿って手続きする流れだ。

FacebookもTwitterも何もしなければそのまま残る
ここまで見たように、死後のアカウントの扱いについては、FacebookもTwitterも家族や知人の申告制となっている。

Googleのように、一定期間、アクセスがないとアカウントが自動的に削除される仕組みにはなっていないので注意したい。

したがって、家族や知人から死亡の申告がなければ、どちらもアカウントはそのまま残ることになる。ちょっと複雑なので、まとめてみた。参考にしてほしい。

Facebookの場合>

【図1】


<Twitterの場合>

【図2】


もしも自分が死んだらGoogleアカウントをどうするか? 自分で設定できる終活ツール

追悼アカウントのリクエストページ(Facebook)
亡くなったユーサーのアカウント削除リクエストページ(Twitter)


井上健語(フリーランスライター)