出てほしい人は全員出席「特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER」イベントを目撃してきた

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スーパー戦隊にして「刑事ドラマ」だったデカレンジャー


S.P.D、スペシャルポリスデカレンジャー。燃えるハートでクールに戦う6人の刑事達。10年前に地球に侵入した宇宙の犯罪者達と戦い、人々の平和と安全を守った彼らが10年ぶりに帰ってきた!
さる10月3日、新宿バルト9にて行われたスーパー戦隊シリーズ第28弾「特捜戦隊デカレンジャー」の放送終了10周年を記念して制作されたVシネマ『特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER』のリリース直前上映イベントに行ってまいりました。会場は大入り満員、10年前の戦隊なのに!


子供向けのニチアサ枠の中で刑事ドラマをモチーフにしたデカレンジャーは、何から何まで異色づくしのスーパー戦隊でした。特定の敵組織は存在せず、「アリエナイザー」と総称される惑星間宇宙犯罪者達は独立した自営業(と言っていのか)です。
そんな彼らに犯罪および装備をあっ旋するのがエージェント・アブレラ。宇宙を支配する野望を持たずに金儲けだけで動いているのが逆に悪辣な武器商人です。戦闘員のドロイドも、怪人が乗り込む怪重機(巨大マシーン)も有料レンタルという徹底した資本主義っぷり。
勧善懲悪の前提として“悪”もけっこうエグいことやってます。追加メンバー・デカブレイク=テツの宿敵であるスペキオ星人ジェニオなんて、彼の両親を趣味で殺害している上に、デザインが『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクターぽいんですよ。


レッド&ブルーの「相棒って言うな」入りましたー!


……といった思い出が胸をよぎっていると、舞台挨拶のアタマにサイキックラバーのお二人が登場。歌うは『「特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER」Vシネマ.ver』、主題歌の最新アレンジパージョン!生のライブも最高だし、「デカ デカレンジャー♪」の合いの手を入れる会場のみんなも大好きだ!
そうして会場が温まったところで、デカレンジャーの6人が登壇。デカレッド=さいねい龍二さん、デカブルー=林 剛史、デカグリーン=伊藤陽佑さん、デカイエロー=木下あゆ美さん、デカピンク=菊地美香さん、デカブレイク=吉田友一さんの勢ぞろいが再び観られるなんて……。さいねいさんが「みんな!地球に帰ってきたぜ!」で盛り上がった後に、「次は相棒が挨拶します」と振られた林さん=デカブルーが「相棒って言うな!」と決め台詞のやり取り、もう120億万点でしょう。
実を言うと、一人ひとりについては“帰ってきた”感はありません。デカレッドは『海賊戦隊ゴーカイジャー』と『非公認戦隊アキバレンジャー』で戦隊の後輩を助けに来ていたし、『ゴーカイジャー』映画にはウメコ(デカピンク)役で菊地美香さんが客演。木下あゆ美さんはガイアメモリで恐竜型ドーパントに…それは『仮面ライダーW』なのでノーカンとして、『獣電戦隊キョウリュウジャー』ではキョウリュウシアンに変身していたり。
それだけに、6人集まらないかなあ……とモヤモヤしていたところに、生身のバンが!ウメコが!ホージーが!目線を移すたびにテンション上がりまくりですよ。吉田さんだけ当時の服と違うのは出世したから(地球署署長代理)というね。



デカレンジャー、10年目の新たな船出


すでに広島、梅田(大阪)、名古屋、新潟、札幌と5箇所の舞台挨拶を巡ってきた後とあって、6人は息ぴったり。木下さんが地元の名古屋でイベントできたという話を受けて、菊池さんは本当の地元は埼玉だけど東京もギリギリ地元!という中の人ネタもあり。
そして撮影中のエピソードは?と振られると伊藤さんは「初めてウメコのお風呂を覗きにいきましたね」と美味しいコメント。あのしょっちゅう出てくるのに、誰も近づけたことがない鉄壁のお風呂が!
すると菊池さんは「私たち付き合ってるんだ!ね、センちゃん?」と返し、お客さんは「知ってるよ!」とツッコミ。しまった、第46話でそういう話しあったな……と会場の濃さに唸ってしまいました。ちなみに、その話でウメコを騙した宇宙人は「スケコ星人マシュー」というヒドさ。スケコマシ星人!
さいねいさんの誕生日(10月8日)を祝う赤いバースデーケーキがサプライズで到着。すでに雑なスタッフから漏れ聞こえていたので……とサプライズを予想していたさいねいさんでしたが、サイキックラバーに「ハッピー・バースデー」を歌ってもらったことには感激。僕もあのお二人が戦ってない歌を熱唱するのは初めて聞きました!
さらなるサプライズとして、塚田英明プロデューサーや竹本昇監督らを含むスタッフが花束贈呈に現れて、今度はさいねいさんもビックリ。竹本監督はテレビ本編の最終回および今回のVシネを担当、塚田さんにとってはスーパー戦隊での初のチーフプロデューサー作品ということで、すごく縁の深い作品なんですよね。

最後に6人を代表してさいねいさんが「10周年を迎えての新たな船出です。みなさんの心の中にデカレンジャーが生き続けるために、1年に1回でもいいのでこの作品を観ていただきたいと思います」というあいさつで〆。1年に1回といわず、同じ東映の『相棒』みたいに(宇宙)刑事ドラマ枠として何シーズンも続けてくれたらいいのに!

地獄の番犬・デカマスターが大変なことに!


ネタバレしない範囲で本編にチラッと触れておくと、10年後の6人は様々な道を歩んでいて一つの場所にはいません。地球署署長だったドギー・クルーガーは宇宙マフィアへの捜査情報横流しと目撃者の殺害という嫌疑がかかり、しかも逃走中に受けた銃弾で意識不明の重体が続き…と衝撃的なことに。あの百鬼夜行をぶった斬った地獄の番犬・デカマスターが!
シナリオはテレビ本編でもメインだった荒川稔久さん。『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE 』など昔のファンを絶対に裏切らないツボの抑え方は本作でも健在です。キャストもあの人もこの人も、出てほしい人は全員出席! 10月7日にリリースされたDVDとBlu-rayで、10年ぶりの緊急変身(エマージェンシー)とジャッジメントを目撃しないと後悔しますよ。
(多根清史)