もうスマホの電池切れの心配無用? 日本初のソーラー充電スタンド「シティチャージ」のメリットとデメリット

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スマートフォンや携帯電話を持ち歩いている人であれば、外出先でバッテリーが切れて困った経験をお持ちの方も多いだろう。これからは、そうした状況が改善されるかもしれない。

2015年10月7日、日本初のソーラー充電スタンド「シティチャージ」が東京タワーの足元に設置された。
「シティチャージ」は、太陽光パネルで発電した電気でスマートフォンなどが充電できるスタンドで、無料で誰でも利用できる。
東京都と公益財団法人東京都環境公社が連携して実施したもので、シャープが設置事業者となっている。気になる利用料だが、無料で誰でも利用可能だ。

このシティチャージは、無料でスマホを充電できるだけではない。

LED照明や非常用の電源として利用
シティチャージは、太陽光パネル、蓄電池、LED照明、充電テーブルで構成されている。
太陽光パネルで発電した電気を蓄電池に蓄電し、スマートフォンなどを充電するほか、夜間のLED照明にも使用される。さらに災害時には、非常用の電源としての活用も考慮されているそうだ。
東京のような大都市には、まさに打ってつけのスタンドといえるだろう。

さて、そんなシティチャージ、良いことづくめに見えるが、早くも問題点も指摘されている。
ソーラー充電スタンドは、すでに米国・ニューヨークなどでも設置が広がっているが、充電中にスマートフォンなどの機器が盗難に遭ったり、充電ケーブルが切られたりするアクシデントが起きている。
こうしたアクシデントは、日本でも起こる可能性は十分に考えられる。

シティチャージは今月中にビジネスパーソンの多い虎ノ門ヒルズに設置され、順次設置を拡大していく予定だ。
2020年に開催される東京オリンピックを前に海外からの旅行者が増えている東京だからこそ、日本の「おもてなしの心」を表す意味でも、シティチャージの今後の活躍が期待されている。


ITライフハック 関口哲司