誰でもダース・ヴェイダーになれる『Star Warsバトルフロント』開発者インタビュー。BFらしさとスター・ウォーズらしさ

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10月8日からβテストが始まるPS4 / Xbox One / PCゲーム『Star Wars バトルフロント』(以下SWバトルフロント)は、映画『スター・ウォーズ』に登場するヒーローや兵士になって、最大40人の大規模な戦闘ができるFPS(一人称視点シューティング)。年末の新作映画『フォースの覚醒』を控えて、東京ゲームショーでも期待の大作として人気を集めました。

開発元のEA DICEは戦車や戦闘ヘリなどにも搭乗できる定番ミリタリーFPS『バトルフィールド』シリーズを手掛けるスタジオ。SWバトルフロントでもAT-ATやXウィング、TIEファイターといった巨大兵器を操縦できます。しかしBFバトルフロント最大の特徴は、映画に登場した人気キャラクターになって戦況を一変させられること。ゲーム内では強力なスキルを持つヒーローキャラクターとしてルーク・スカイウォーカーやダース・ベイダー、ボバ・フェットなどの登場が明らかになっています。

そこでヒーローキャラクターの設計を手掛けるEA DICEシニアプロデューサーのJamie Keen氏に、SWバトルフロントのゲーム内容やヒーローについてお話をうかがいました。

【ギャラリー】Star Wars バトルフロント インタビュー (11枚)

Engadget:SWBFとはどんなゲームなのですか?

Keen氏:"Live out your Star Wars Fantasies"(あなたの夢見たStar Warsを実現しよう)をキャッチコピーとして、映画のコンテンツを幅広く拾い集め、プレイヤー自身でスターウォーズ世界での体験を作っていけるゲームです。

これだけ長きに渡って愛されている映画ですので、人によってそれぞれ好きなシーンは違うと思います。Xウィングやスピーダーバイクを操縦してみたい、AT-ATに乗ってみたいといった風に、スターウォーズの中に色んな夢を見ている。それを実現できるゲームです。

Engadget:人によっては、スターウォーズファン向けのいわゆる"キャラゲー"と捉えるかたもいると思います。

Keen氏:我々としては、2種類のプレイヤーに楽しんでいただきたいと思っています。一方は、映画作品ファンの方。もう一方は、ハードコアなゲームファンです。

DICEが開発しているタイトルですので、『バトルフィールド』シリーズのようなFPS要素をきちんと落とし込み、コアなプレイングにも堪えうるゲームにしたいと考えています。もちろん、スターウォーズシリーズファンの方には、ゲームの中で映画に映画に登場したあのキャラが出てきた、あるいは好きだったあのシーンがゲーム内でリアルタイムに再現された、という興奮を楽しんでいただければと思います。

Engadget:スターウォーズならではの要素はどういったものでしょうか。

Keen氏:私はヒーローデザインという立場で制作に関わっていますが、やはりヒーローキャラクターの存在はバトルフィールドシリーズにはない新要素です。

例えばマルチプレイモードの1つ『ウォーカーアサルト』では、基本的に両軍のプレイヤーは一般兵として戦うわけですが、そこに超人的な力を持ったヒーローキャラクターが登場した瞬間、ゲームの流れが大きく変わります。

実はそういった要素によって、意図的にゲームバランスを崩しているのです。ヒーローキャラクターになったプレイヤーには圧倒的な能力を体感いただけますが、かといって、ほかのプレイヤーが絶対に太刀打ちできないレベルにまではならないようにしなければいけない。そのあたりのバランスはしっかり取りました。


ウォーカーアサルトモードのインゲームトレーラー。4分30秒頃からヒーローキャラクターが登場します

たとえば1人のプレイヤーがダース・ベイダーになったときは、指先1つで人を殺してしまうような圧倒的な力をきちんと体感していただきたいですし、それに対抗するためには相手の一般兵士は束になってかかっていく必要があります。

とはいえ相手はダース・ベイダーなので、まあ死にますよね。我々としては、その死に方1つをとっても、楽しめるようなものにしたいと考えています。

Engadget:ヒーローは何人いるのですか?

Keen氏:現時点で発表しているのは3人で、ルーク・スカイウォーカー、ダース・ベイダー、ボバ・フェットです。ヒーローキャラクターは追い追い増やしていきますが、具体的にどのキャラクターを追加するかはまだお伝えできません。少なくとも11月の発売までにはもっと発表する予定です。

Engadget:ゲームプレイ中にヒーローキャラクターになるには、どうしたらいいのでしょうか。

Keen氏:ゲームモードによってなり方は違いますが、例えばウォーカーアサルトモードであれば、マップ上のランダムな位置にヒーローアイテムがライトセーバーのアイコンなどの形で現れるので、それをプレイヤーが取得すると、ヒーローキャラクターになれます。やや唐突ですが、ゲームとしての処理上、そういう形になっています。

両陣営とも大体同じくらいのタイミングで現れるはずです。敵陣営からアイコンは見えません。

強力なキャラクターなので、ゲームの流れの中から無視することはありえません。ヒーローがマップに出現した時点で、ゲームの流れがはっきり変わります。ヒーローキャラクター同士の対決になることもあれば、一般兵士がヒーローに対して戦力を集中させる流れもありうるでしょう。

Engadget:スターウォーズの作中に出てくる乗り物や兵器のうち、乗れるのはどれですか?

Keen氏:すべてというわけにはいきませんが、開発が追いつく限り、乗れるようにしたいと考えています。まずは有名どころを優先して、AT-ATやAT-ST、Xウィング、Aウィング、タイ・ファイター、インターセプター、スピーダーバイク、スノースピーダーあたりはリリース時に乗れるようになっているはずです。ヒーローの乗り物として、ミレニアムファルコンやスレイブI(ボバ・フェットの乗機)にも乗れますよ。

乗り物については、リリース後も順次増やしていくつもりです。乗れるかどうかはまた別ですが、壮大な世界観を演出する一環として、遠景にスター・デストロイヤーやコルベットがあることもあります。ゲームの趨勢によって遠景も刻々と変化していきますし、展開によってはそれらの乗り物がゲーム上で役割を果たすこともあるかと思います。



空中戦『ファイター・スコードロン』のトレーラー。冒頭からスター・デストロイヤーが遠くに見えます。1分25秒頃からミレニアムファルコンとスレイブIが登場します

Engadget:マルチプレイについて。バトルフィールドシリーズのように、役割を自分で選べる兵科(クラス)の概念はあるのですか?

Keen氏:近いものはあります。カードの形で表現された装備を3枚まで組み合わせて、キャラクターの武器や能力を選べるようにしました。例えばブラスターの種類であれば、近距離で強力な攻撃をしたいならハン・ソロが使っているDL-44が選べますし、オールラウンドな武器なら、ストームトルーパーのE-11ブラスターを選ぶといいでしょう。

Engadget:Keenさんお気に入りの装備はありますか?

Keen氏:連射できない代わりに正確な長距離射撃が可能なT-21ブラスターが好きですね。開発チームでは、ボバ・フェットのように空を飛べるジェットパックが人気です。

Engadget:個人的にゲームに登場させたいヒーローはいますか? 例えばジャバ・ザ・ハットとか。

Keen氏:本当はお答えしたい質問なのですが、現時点ではどうしてもお答えできません。すみません。でも個人的に一番好きなのはダース・ベイダーです。インゲームでの楽しさでいえばボバ・フェットでしょうか。

思うのですが、ボバ・フェットは色々な可能性を秘めていそうな役どころなのに、映画の中ではあっさりとした最期を迎えてしまうという悲しみを背負ったキャラクターですよね。本タイトルでは、本来ありえたかもしれないキャラクターたちの活躍を具体的に表現できるのかなと思っています。まあ、ボバ・フェットについては、ある意味ではレクイエムなのかもしれませんが(笑)。そういった"if"の部分も楽しんでいただけたらいいなと思います。

Engadget:ありがとうございました!

訊きたいことをすべて訊くことはできませんでしたが、Keen氏の言葉の端々から、スタッフの情熱が伝わってくるインタビューとなりました。

Keen氏は2002年発売の『バトルフィールド1942』(BF1942)の開発にも携わっていたということで、知っているかどうかは別として、個人的にはBF1942のユーザーMODとしてリリースされていた『Galactic Conquest』のスタッフが本作の開発クルーにいるのかどうかを訊いてみたかったのですが、時間が足りず質問できなかったのが心残りです。

誰でも参加できる『Star Wars バトルフロント』のベータテストは10月8日から。発売は11月19日の予定です。