株で大きな利益を上げている投資家のイメージといえば、日々デイトレードで利益を積み重ねている専業投資家などが思い浮かぶ。しかし中には本業は会社員ながらも、仕事の合間に中長期投資を続けて、1億円を超える利益を出すような投資家も存在する。そんな「億り人(おくりびと)」投資家のひとり、さとりんさん(30代・投資歴14年)が、自身の投資手法について解説する。

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 1990年代後半から投資信託や外貨(米ドル)MMFなどを始めましたが、1997年のアジア通貨危機の最中にも買い向かってしまい、100万円くらい損をしてしまいました。僕のスタンスはこの頃から「逆張り」が中心。今も株では中長期の逆張り投資を信条としています。

 株を始めたのは2001年頃で、元手300万円ほどでした。給料の一部を証券口座につぎ込みながら、2008年には7500万円ほどまで増やすことができましたが、リーマン・ショックで一時は5000万円割れ……。ただ、長期投資を信じていたので、ほとんど損切りすることなく頑固にホールドしていました。いつか戻ると楽観視してたわけではないのですが、売買をするのが面倒というのもあって、そのまま保有していましたね。

 1億円を超えたのは、アベノミクスが始まったばかりの2013年1月。何にもしていないのに、勝手に超えてしまいました(笑)。今は、三井住友FGを株価4150円で1200株、三井住友トラストHDを545円で5000株、レーサムを1110円で4900株など、合計27銘柄、9000万円ほどを持っています。そのほかに米国株4000万円などがあり、合計1億6000万円となっています。

 近い将来、バブルが来れば銀行株はきっと上がると思うんです。メガバンクのPBR(株価純資産倍率)はまだ0.8倍程度ですが、2007年のときはPBR1.5倍くらいあったので、上値余地はあると思います。

 同様に不動産関連にも妙味があると思っています。特に、富裕層向けに収益不動産を販売するレーサムは不動産銘柄のなかでも期待しています。7年ぶりに復配し、今期はさらに増配も予定しているんです。

 配当といえば、キヤノンも株価3230円で900株買っています。デジカメは不調ですが、配当利回りが3%超と高配当でお得なんです。

 基本的には高配当バリュー株を買うのが私のスタンスで、株価が下がるとワクワクしますね。買うときは「ピラミッディング法」で、下がれば下がるほど1枚、2枚、3枚と株数を増やして買い増していきます。

 どんなに株価が上がっても、マーケットに参加していなければ利益にはならないので、まずは1枚でもいいから打診買いすることを心掛けています。将来的には、年間365万円もらえるような配当金生活をしたいですね。

※マネーポスト2015年秋号