「週刊少年ジャンプ」公式サイトより。

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 毎週、他誌の発行部数に大差をつけ、少年誌のトップをひた走る「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)。兼ねてより“アンケート至上主義”が噂され続けてきた同誌だが、同誌編集部がその噂を完全否定した。ただ、「ジャンプ」読者をはじめ、多くのマンガファンは信用する様子がないようだ。

「ジャンプ」の巻頭カラーページと白黒ページの間には、毎号“愛読者アンケート”という、読者自身が切り取り切手を貼るハガキがついている。人気のゲームやジャンプが当たるかもしれない“あれ”だ。このハガキには、希望賞品は当然のことながら、その週面白かったマンガの中から、3つ順に書かなくてはならない。「ジャンプ」編集部は読者から送られてきたそのハガキをもとに、掲載順や次に打ち切る作品を決めていると噂(?)されてきた。

 また、その噂を裏付けるかのように、「ジャンプで続けるには、アンケートの結果が一番重要なんだ!」と、同誌で連載されていた『バクマン。』の中でも描かれており、多くの読者は「やっぱりそうだったのか!」と納得していたのだった。しかし、『バクマン。』2代目担当を務めた門司健吾氏が、とある記事で以下のようなことを語った。


「(アンケートは)重視しているものの、最下位だから必ずしも打ち切られるとは限らない。アンケート順位だけで、すべて決めているわけでもない」


 また、「さまざまな指針の中でも、(アンケートは)かなり大きなウエイトを占めてはいるが、アンケートを取れなかった瞬間におしまいということはない」とも述べている。「ジャンプ」編集部の副編集長・相田総一郎氏いわく、『バクマン。』では勝敗をわかりやすくするため、バトル要素として“アンケート”を用いているとのことだ。

 この両氏の発言に「少数派の(一般的に人気ない)作品のほうが好きだから、それを聞いて安心した」「『ジャンプ』好きだし、信じますからね!」といった声や、「ジョジョ(の奇妙な冒険)や黒バス(黒子のバスケ)も後ろの時期あったしね」「下位にいつつも、いきなり巻頭に来るケースもあった」など、発言を擁護する声も上がっているが、そうした声はごく一部。

 多くの読者は、「わかりづらいけど、要するにアンケ至上主義だろ」「納得できそうで納得できない」「はっきり、アンケートがすべてです、と言ってくれたほうがスッキリするのに」など、“アンケート至上主義”否定が腑に落ちていないようだ。中には、「じゃあ、なんで『レディ・ジャスティス』が終わったのか説明して」「『太臓もて王サーガ』を打ち切りにしたのは、いまだ許せない」「『邪馬台幻想記』は編集部的に面白くなかったってこと?」など、贔屓にしていたマンガの終了の理由を求めるファンも見られる。

 また、「アンケは大事かもしれないけど、無理に引き延ばすのはやめてほしい」「人気作品こそ、アンケートを無視して、マンガ家さんの意向で物語を展開させて」と、“アンケート至上主義”同様噂される“引き延ばし”を口にするファンも多い。

「ジャンプ」編集部の目標は、面白いマンガ作りはさることながら、ヒットさせるところにあるという。ただ恐らく、多くの「ジャンプ」読者は“ヒット”どうこうより“面白いマンガ”を求めているように思う。とは言え、本当に面白いマンガは自然とヒットするものでもあるのだが……。