​スポーツをやる学生に組体操は必要なのか? 冨澤拓海( @tomi_football_7)

写真拡大

アスリートナレッジをご覧の皆さま、こんにちは。冨澤拓海です。今回は、組体操についての意見を述べさせていただきます。

皆さんは組体操といえば、何を思い浮かべるでしょうか? 多くの方が「倒立」「サボテン」などではなく「ピラミッド」や「タワー」を思い浮かべるかと思います。5段ピラミッド、4段タワー、体育祭の本番で行なわれる素晴らしい団体行動だと思われるかもしれません。一番上に登る子は、目立ってかっこいいかもしれません。しかしその組体操、危なくないかな? と思った経験はありませんか? 今回は、体育祭の本番で行なわれる組体操の演技から、その本番までの練習について考えを述べさせてください。

今回、アスリートナレッジ編集長の澤山さんから「組体操について書いてみて」と言われた際に、まず私自身が肯定派なのか、それとも否定派なのかということについて、慎重に過去の経験を思い出しながら考えました。最後に組体操を行なったのは中学3年生の体育祭ですから、実に4年前のことになります。しかしながら、組体操の議論をしている人々の中では、比較的最近に経験しているほうの人間だと思います。今回は、私自身の経験からお話できればと思います。
 
まず、組体操の良いところから。達成感はすごくあったと思います。やりきった、という皆で分かち合う感覚がありました……真剣に考えましたが、私にはそれ以外に良いと思えるところはありませんでした。

良いと思えない経験は、何個かありました。まず、上半身裸で行なうこと。体型が体型な私は、本当にイヤでした。2つ目は汚れること。ズボンは砂で汚れ、手も砂だらけ。そして、汚れを払うと「演技中だから止めなさい」と注意されます。私にとっては、かなり嫌な経験でした。サッカーでポジションがGKで汚れることに慣れている私でも、本当に嫌でした。そしてなにより、下で耐える人々にとっては苦痛でしかありません。体型が中途半端な私は、5段ピラミッドの横で2段ピラミッドを作らされるなど劣等感を感じたりもしました。
 
また、ケガをする人も見てきました。体育祭や運動会は、だいたいは大事なサッカーの大会と被ることが多いので「絶対にケガだけはしない」と細心の注意を払っていました。裸足で土のグラウンドを踏むわけで、石でも踏んで足の裏をケガしたら、プレーに100パーセント影響が出ます。高校の監督には、普通の体育でも足をケガしないよう「運動の際はサッカーソックスを履くように」と言われていました。サッカープレイヤーに限ったことでなく、スポーツ選手にとって、組体操はケガのリスクを背負ってやるものになっています。