塩谷が挑むSB争い…クラブで明暗分かれる海外組と国内組

写真拡大

 サイドバック競争に新風を巻き起こせるか。1月のアジア杯以来の代表復帰を果たしたDF塩谷司(広島)は5月の代表候補合宿にも参加していたが、試合に向けた合宿は今回が初めて。初日の練習中には同じくハリルジャパン初合流のMF柏木陽介(浦和)とともにバヒド・ハリルホジッチ監督から直接指導を受ける場面もあった。

 広島では3バックの右ストッパーを務める塩谷だが、ハリルホジッチ監督は1日のメンバー発表会見で「ここでは右サイドバックとして競争してほしいと思っている」と言及。ピッチ上での“個別面談”でも「サイドバックで考えている」と直接説明を受けたという。

 指揮官は「テクニックのクオリティーも良いものを持っているし、パワーも十分にある」と評価するが、その言葉を受けて「アジアでは球際は厳しい戦いになると思う。そこはJリーグで戦っているところを見てくれているのかなと思う。テクニックのところも広島で攻撃で前に出ることが多いので、Jリーグで自分がやっていることを見てくれているのだと思った」と話す。

 あくまで「特別なことをしたのではなく、自分にできることを積み重ねてきた結果だと思っている」と、クラブでのパフォーマンスが評価されての選出だと受け止める塩谷。システム、ポジションは違えど、代表でも自分のやるべきことに大きな違いはないと考えている。

「サイドバックで対峙するのは攻撃的な選手が多いので、前を向かせないことや自由にやらせないこと、ボールを奪えるようなプレスの仕方などを意識してやりたい」

 右サイドバックでは、9月の予選2試合に先発したDF酒井宏樹がケガのため不在。レギュラー候補のDF酒井高徳も所属クラブでは出場機会に恵まれていない。DF内田篤人が長期離脱する中、左サイドバックでもDF長友佑都がクラブで苦しい時期を過ごすなど、日本代表のサイドバック事情は厳しい。

 だからこそ、塩谷や8月の東アジア杯で本職とは異なる左サイドバックとして台頭したDF米倉恒貴への期待も高まる。クラブで出番の少ない海外組か、クラブでコンスタントにプレーしている国内組か。明暗分かれる両者の間で、果たしてハリルホジッチ監督はどんな決断を下すのか。

(取材・文 西山紘平)


●ロシアW杯アジア2次予選特集