庄司「ややこしい!」
小峠「すっと入ってこない!」
井戸田「えっ、飯尾さんもう理解したんですか!?」
飯尾「うん」

TBS系列で21日に放送される『有吉弘行のドッ喜利王』。
「もしも自分の出した大喜利回答が自分のみに起きたら、どんなリアクションをするのか?」というドッキリ番組である。あまりに手間と時間をかけたシステムで、芸人たちもすぐに飲み込めない。

演出は『クイズ☆タレント名鑑』『テベ・コンヒーロ』『水曜日のダウンタウン』などを手がけた藤井健太郎プロデューサー。面白くないわけがない。10月5日、都内で行われた収録現場に行ってきました。


大喜利回答が3ヶ月後に現実に


番組は2部構成。「大喜利ブロック」では大喜利の点数を、「ドッキリブロック」ではリアクションの点数を競い、総合点で優勝者を決める。

「大喜利ブロック」は今年6月に『振分親方に相撲以外で負けたら即引退スペシャル』と銘打ったニセ大喜利特番として収録。
司会は有吉弘行&バカリズム。フジ『IPPONグランプリ』で競り合う2人が、ニセ番組といえども大喜利番組の司会である。もうこれだけで特番1本作っていいのに、ドッキリのフリでしかない。

その3ヶ月後の9月。大喜利で出した回答を再現した状況が、芸人自身に襲いかかる。例えば、お題「こんな心霊ロケは怖がりづらい。一体なぜ?」に対してボケた状況が、実際の心霊ロケで起こってしまうのだ。
なにぶん3ヶ月経っているので、芸人たちも何を答えたのか記憶の片隅にしかない。バイきんぐ西村は「これ、夢で見た」と勘違いするほど。野性爆弾川島に至っては、この間に名前を「くっきー」に改名してしまい、ややこしいことになってしまう。

「ドッキリブロック」では有吉&出川哲朗がMCを努め、芸人たちのリアクションを採点する。
参加者には、ずん飯尾やダブルブッキング川元といった大喜利の実力者もいれば、アンガールズ田中やクロちゃんなどリアクションの強者(?)もいる。でも、どちらの得点も良くないと上位にはあがれない。

まるでフィギュアスケートのショートプログラム(お題に沿って回答)とフリー(自由にリアクション)なのだった。

「クロちゃんに弱めのドッキリはダメ」


ドッキリパートの収録後、MCの有吉弘行&出川哲朗の囲み取材が行われた。
場所はさっきまで番組を収録していたセット。MC席の2人はそのまま、記者はひな壇に座っての取材。ひな壇に座るのは初めて。テレビで見て思っているよりも、MC席が近い!2人の眼力を直に感じる距離である。

──収録を終えての感想はいかがですか。
有吉「(大喜利もドッキリも)どっちもレベル高いところで面白かったと思います。本当だったらどっちか1本でもいいような出来ですよね。結構画期的で面白かったです。」
出川「めっちゃ面白かったですね。(ドッキリが)ダメなやつもあったんだけど、それも込みで面白かったですねー。」
有吉「一切感動の要素なかったですね。一個くらいありそうなもんですけど。よかったです。」
出川「素晴らしいです。逆に。」

──最初に企画を聞いたときの印象は?
有吉「大喜利で出した答えで本当にドッキリが成立すんのかな、っていう心配がありましたけどね。大喜利の段階では想像つかないけど、いざドッキリになってみたら『こうなるんだ!』っていうのが結構面白いですねぇ。」
出川「僕は散々今までドッキリかかってきたんですけど、自分がやられるドッキリを自分で考えるっていう発想はなかったんで、やっぱこの番組のコンセプトが面白いなとまず思いましたね。」
有吉「(小声で)退屈なドッキリばっかりやってんじゃないですか……」
出川「退屈なドッキリなんて何一つないから!だからまぁ、まだまだドッキリには未来があるんだなぁって思いましたね。」

──今後が期待できるリアクションをしていた芸人さんは?
有吉「厚切りジェイソンとかね、いい顔してましたね。」
出川「バイきんぐ西村の顔もよかったし、(新宿カウボーイ)かねきよとかも。でもドッキリ初めての人には複雑だったから、難しかったと思いますね。」

──初めてにしては合格点?
出川「もちろんもちろん。もっと普通のだったら全然リアクションできてると思うんで。(リアクションが)変な人ってホントいない……クロちゃんか」
有吉「わかったのは、クロちゃんに弱めのドッキリはダメですね。ムチで打つとか、トゲで刺すとか、そういうドッキリじゃないと(笑)」
出川「それくらいやんないとリアクションしてくんないかもしんないね(笑)」

──次はこんなドッキリをやってみたい、というのはありますか?
出川「有吉は今じゃこんなにMCガンガンやっちゃってるから、キレイなグラビアアイドルにそそのかしてほしいですね」
有吉「ダメですよグラビアアイドル。俺グラビアアイドルのこと汚いと思ってるから……」
出川「んなこと言うなって!わざわざ口に出さなくていいから!」
有吉「僕はもうあれですね、ダメな奴100人くらい集めてお湯の中に入れるとか」
出川「それ王様の遊びだよ(笑)」
有吉「王様の拷問みたいなやつ(笑)」

楽屋にボタン、アウトローな人間ドック、突然かけられる水


ちなみに大喜利ブロックで出題されたお題はこんな感じ。

「楽屋で謎のボタンを発見。押したらどうなった?」
「意外!あの人ラジオではこんなキャラなんだ。誰のなんてラジオ?」
「日本一アウトローな人間ドックって、一体どんな人間ドック?」
「空欄を埋めてチャラにしてください。“突然、水をかけられたけど()”」

つまり、楽屋にボタンがあるし、人間ドックをやるし、突然水をかけられる。
このあとドッキリが待っていると思うと、もうお題を見ただけで「これやるんだ!」とワクワクするのだった。

『有吉弘行のドッ喜利王』。放送はTBS系列で10月21日午後9時から。

(井上マサキ)