株価は下落した一方で理論株価は上昇し 割安度が高まった今が買いの銘柄とは?

企業の成長性や収益性などから算出するのが理論株価。現実の株価と比べれば割安度が一発でわかるスグレモノだ。9月18日発売のダイヤモンド・ザイ11月号に掲載されている「全上場3585銘柄の最新理論株価」の中から、株価は下落したが理論株価は上昇している今が買いの銘柄を紹介しよう。

株価の下落で理論株価に対する割高感が
解消されて今が買いの銘柄が増えている

 株は割安な時に買って値上がりしたら売るのが基本。ただ、その割安の判断が難しい。そこでお役にたつのが、ダイヤモンド・ザイが3カ月ごとに発表している理論株価。理論株価はその株の成長価値と利益価値、そして資産価値を合計したもの。つまり、業績と財務のデータから総合的に計算しているものだ。

 使い方はごくカンタンで、現在の株価が理論株価より安ければ割安、高ければ割高となる。PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)のように、市場全体やライバル会社と比較しないと、どの程度割安なのかがわからない指標よりも断然使いやすい。

 あの株主優待名人・桐谷広人さんも、「ザイの理論株価で割安かどうかチェックし、利回りが高い時期に買っておく」というように、売買の参考にしている。

 さて、その理論株価の最新版が9月18日発売のダイヤモンド・ザイ11月号に掲載されている。前回算出した(15年6月3日時点)と比べると、理論株価より現在の株価が安い、つまり割安な株が全体の67%から72%(3585銘柄中2574銘柄)へと増加している。

 その理由の一つは8月中旬以降の世界同時株安により株価が下落したこと。中国株の暴落に始まった世界同時株安で不安を覚えた投資家が、業績などの客観的データを無視して売りに走った結果、理論株価に対して割安な株が増えたのだ。

 言い換えれば、日本株の割高感が解消されたわけで、実際に外資系のUBS証券は、最近の株価調整は「魅力的な投資機会を提供している」とレポートしている(9月7日付け)。

株価は下落したが理論株価は上昇した
今が買いのJPX日経400採用銘柄は?

 全体相場に割安株が増えていると同様に、高ROEで人気の銘柄が集まるJPX日経400インデックス採用銘柄でも理論株価でみた割安株が増えている。前回(15年6月3日時点)の割安株はちょうど構成銘柄の半分にあたる200銘柄だったが、今回は227銘柄となった。

 そして表にしたのが、その中から前回(6月3日)よりも株価が下落し、かつ理論株価が上昇している銘柄で、割安度が50%以上となった9銘柄だ。

☆JPX日経400の構成銘柄で対理論株価40%以上割安な銘柄
株価(9/2)  理論株価  割安/割高判定 詳細情報
1 【会社名(コード)】ミネベア(6479)
1389円 3555円 61%割安
2 【会社名(コード)】名村造船所(7014)
831円 1927円 57%割安
3 【会社名(コード)】日立製作所(6501)
646.7円 1435円 55%割安
4 【会社名(コード)】三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)
767.1円 1662円 54%割安
5 【会社名(コード)】日本テレビホールディングス(9404)
1962円 4159円 53%割安
6 【会社名(コード)】 ブラザー工業(6448)
1559円 3238円 52%割安
7 【会社名(コード)】オリックス(8591)
1548.5円 3170円 51%割安
8 【会社名(コード)】ほくほくフィナンシャルグループ(8377)
263円 529円 50%割安

 ところで、9月18日発売のダイヤモンド・ザイ11月号には、前述の「全上場3585銘柄の最新理論株価」のほか、「プロ63人が徹底分析!下落時に買え、株大予測&儲け方!」の大特集が掲載されている。プロ63人による日経平均の予測や、日経平均の動きを支配する国内外の8大ポイントも大図解で解説している。米国利上げや中国経済の減速についての詳細な解説をもちろん、8大ポイントに関連した買いの銘柄や売りの銘柄も紹介。また、「買っていい×買ってはいけない!人気500銘柄の激辛診断!」では、配当利回り、3カ月間の予測高値&安値、業績の上方修正の有無などが一目瞭然。ビギナー向けの「正しい儲かる株の見つけ方」まで載っている。こうした情報を、株価の値動きが激しいこのタイミングでの日本株投資に役立ててほしい。