大一番へ気を引き締める香川「シリアは手ごわい相手」

写真拡大

 勝利という結果だけにこだわる。前日5日にバイエルン戦を終えたばかりのMF香川真司(ドルトムント)はUAEのアブダビ経由でオマーン入り。8日のW杯アジア2次予選・シリア戦に向け、日本代表合宿に合流した。

 マスカット国際空港に到着した昼の時点では気温が40度近くまで上り、まさに灼熱の暑さだったが、練習が始まる夕方には暑さも和らぎ、午後6時を過ぎるころには日も沈んだ。「湿気があって蒸し暑いけど、(オマーンに到着した)朝のインパクトに比べれば、練習の時間は涼しかった」。日中よりは過ごしやすいとはいえ、シリア戦のキックオフ時間は現地時間午後5時。前半はまだ日が出ている時間帯で、高温多湿の環境が体力をむしばみそうだ。

 W杯アジア2次予選で日本が入るE組は3戦全勝のシリアが勝ち点9で首位。日本は2勝1分の勝ち点7で後塵を拝している。得失点差も日本の+9(得点9、失点0)に対し、シリアは+13(得点13、失点0)。負ければ予選敗退の危機に直面することになる。

「シリアは手ごわい相手。彼らのホームと言えばホームだし、中東でのアウェーは常に難しい試合になる」。シリアには過去7勝1分と負けていないが、直近の対戦では11年1月のアジア杯グループリーグ第2戦で対戦し、2-1の辛勝だった。この試合に先発していた香川は「シリアに簡単に勝てた試合はない」と表情を引き締める。

 シリアの政情不安により、9月8日のアフガニスタン戦(6-0)に続いて中立地開催となるが、中東での試合ということを考えれば、日本はアウェーに近い。それでも「勝つことしか考えていない。勝たないといけない試合で勝ち切れるかどうかが問われている」と力を込めた。

 今季、所属するドルトムントは開幕から公式戦11連勝を飾り、香川自身も公式戦5ゴール4アシストを記録するなど最高のスタートを切った。ところが、最近のリーグ戦3試合は2分1敗と失速し、4日のバイエルン戦は1-5の大敗。香川も得点に絡めず、後半8分にピッチをあとにした。

「ここ3試合、チームとして勝ち切れてないし、個人としても結果を出せていない。気を引き締めて、また代表で勝ち切りたい」。クラブから代表へ気持ちを切り替える香川だが、日本代表で再び勝利のスパイラルに入りたいという思いもある。「ここをしっかり乗り越えないといけない。代表とクラブは別だけど、つながっているところもある。しっかり勝ち切ってドイツに帰りたい」と、必勝を誓った。

(取材・文 西山紘平)


●ロシアW杯アジア2次予選特集