「危ないクスリはご法度ですが、実は日常の中にも気分を高揚させるものはたくさん存在するのです」(医学博士の志賀貢氏)

 先週に続いて、ED解消のためのセックス雑学を紹介しよう。今週のテーマは「媚薬効果」である。
 「ED気味の男性は、ネクタイや靴、シャツなどに赤い色を使うといい」

 心理学において、赤系統の色は男性にヤル気を起こさせるといわれている。
 「分かりやすいのは居酒屋の赤ちょうちん。あの色に興奮を覚えて引き寄せられるのは、男性特有の現象なのです」

 確かに提灯の色が青では、あまり飲む気も起こらない。つまり、男性は赤を体のどこかに身に着けることで、いつも以上に“ハイテンション”になれるのだ。
 「女性を口説きたいとき、一戦交えたいときなどは、自分を盛り上げるため、赤系統の色を目に付く場所に配置するといいのです」

 一方、女性がスケベな気分になるのは紫色だという。
 「実際、私が100人の女性を対象にして『セクシーに感じる色』をアンケートしたところ、パープルが最も多かったのです。おそらく、私は女性器の色に近いからではないかと考えています」
 一人暮らしの男性なら、カーテンの色をパープル系にしておくといいかもしれない。女性が部屋に来たとき、一段と興奮を高める可能性があるからだ。

 また、媚薬効果としては音も重要である。
 「ただし、これも男女によって違います。女性の場合、アップビートの音楽に媚薬効果がある。女性の心拍数を上げて、興奮度を高めるのです。また、ベース音が子宮を刺激するといわれています」

 対して男性の場合、副交感神経が優位のときの方が勃起力は高まるようだ。
 「クラシックなど落ち着ける音楽がベスト。ゆったりとした気分になることで、本来の下半身の力を発揮できるのです」
 自分の精力に自信があれば、アップビート系の音楽で女性の興奮を高めればいいが、ED気味の人はとりあえずクラシックなどをかけて、自分を落ち着かせることを優先しよう。

 色や音より、香りは媚薬的効果が高いという。
 「大脳辺縁系に直接作用して、淫らな気分を高める香りは、強烈な媚薬そのもの。かつて絶世の美女と形容されたクレオパトラが、香水を振りまいていたのは有名な逸話です」

 催淫効果のある香りといえば「ムスク」だが、ムスクの香水をつけるのは、あまりにもわざとらしい。
 「一番良いのは、香りに催淫効果のある花を置くことでしょう。ちなみに、男女とも性的に刺激されるといわれるのは、バラの香りです」

 もう一つ、特に男性に対して媚薬効果がある食べ物を紹介しよう。
 「アーモンドです。たんぱく質が豊富に含まれているため、強壮効果は抜群といえますね。実際、世界各地の性欲増進の食事や惚れ薬メニューの中に、よく含まれている食材ですよ」

 アーモンドなら、お酒のツマミにすれば良い。身近にある「媚薬」をうまく使いこなして、エロエロな気分を高めていこう!

志賀貢
医学博士。内科医として診療する傍ら、260作以上の小説やエッセイを執筆。また、性感研究の第一人者で『かなりHな夜の教科書』(河出書房新社)など、医学的見地に基づいたセックス&口説き術にまつわる著書も多数ある。