Doctors Me(ドクターズミー)- 子どもは要注意!「RSウイルス感染症」で入院したら気を付けたいこと

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「RSウイルス」というウイルスの名を聞いたことがありますか?身近で感染したかたがいないと、なかなかピンと来ないと思います。

しかしRSウイルスは、呼吸器感染症の原因ウイルスとして、特に小さな子どもがいる家庭では知っておくべき重要なものです! 今日はRSウイルスがどんなものなのか、医師に詳しい話を聞いてきました。

子どもが感染すると恐ろしい! RSウイルス

感染力が非常に強いRSウイルスは、今年はすでに首都圏で流行が見られているようです。RSウイルスに感染すると、主に呼吸器症状が見られます。ゼイゼイした呼吸になったり、痰がからんだりすることが多いようです。RSウイルスは大人でもよく感染することのあるウイルスですが、もっとも恐ろしいのは、小さな子どもほど重症になりやすいという点です。

【特に重症化しやすい傾向がある条件】
・一歳未満の赤ちゃん
・早産や低体重で生まれた赤ちゃん
・ぜんそくや心臓の病気を持っている子ども

RSウイルスの感染症は2歳以上なら鼻風邪程度と軽い症状で済むことがほとんどです。しかしもっと幼い子どもの場合、2〜3時間で細気管支炎による急変の可能性があります。そのため、医療機関によっては一歳未満の赤ちゃんであれば、RSウイルスの感染がわかった時点で入院対応をとる場合もあります。

RSウイルス感染症にはすぐに結果のわかる判定キットがあり、病院で即日判定を行うことが出来ます。

RSウイルス感染症の治療

もしお子さんがRSウイルスで入院ということになったら、どんな治療をするか気になりますね。RSウイルスには一般的に使用される専用の治療薬はありません。ほとんどの場合「対症療法」という、つらい症状に一つひとつ対処しながら、本人の免疫力によってウイルスが身体の中からなくなるのを待つという治療になります。

多くの場合は脱水にならないよう点滴などで水分補給を行い、安静を保つことで体力の回復を待ちます。特に小さな赤ちゃんの場合は急変する恐れがあるので、状態が完全に落ち着くまで入院で経過を見ることが多いようです。これはご両親にとっても安心ですね。

子どもが入院したとき、両親だからできるケア

入院の場合は医師や看護師が定期的に様子を見にきてケアをしてくれますが、ご両親が付き添いをされる場合に気を付けてみてほしいのが子どもの呼吸状態です。特に赤ちゃんは普段から大人よりは呼吸回数の多いものですが、呼吸がいつもより明らかに早くなったら注意が必要です。

いかに専門のスタッフであっても、普段の様子、機嫌や顔色などは、いつも赤ちゃんを見ているご両親ほどにはわからないものです。変だな、と思ったらすぐに相談するようにしましょう。

【医師からのアドバイス】

厄介なことに、このRSウイルスは一度かかったらもうかからないという性質のものではありません。同じ赤ちゃんが何度も繰り返しかかってしまうこともあり得ます。

RSウイルスの主な感染経路は、飛沫(ひまつ)感染(くしゃみなどによる感染)と接触感染です。流行期はなるべく子どもを連れているときは人混みを避け、生活リズムと体調を整えるとよいでしょう。

(監修:Doctors Me 医師)