ハリルホジッチ監督は清武や南野を招集したが一方で好調な選手たちを選外に

写真拡大

1日に発表された日本代表の中に、僕がぜひ招集して欲しいと思っていた清武弘嗣南野拓実が選ばれていました。残念ながら他に推薦していた選手は呼ばれていなかったのですが、僕はヴァイッド・ハリルホジッチ監督の選考はなかなかいいのではないかと思います。

次がグループリーグ首位のシリア戦ですから、これまでとまるでメンバーを変えないことも十分考えられました。ですが、それでも監督にとっての初顔を入れたというのは、チーム作りとしてうまいと思います。それに監督は招集した選手をよく使ってみます。これは招集してもなかなか使わなかったアルベルト・ザッケローニ監督時代よりもいいのではないでしょうか。

新しく招集された選手たちはイラン戦で起用されることもありそうです。日本代表としてプレーできるチャンスは、そう多くありません。出場して、すぐに結果を残してこそ次につながります。代表は選手を育てる場所ではないのです。だから今回初めて呼ばれた選手は、出場した1試合をモノにしてほしいと思います。

一方で、僕は呼ばれなかった選手のことを考えています。

今調子がいい小林悠や金崎夢生などは、今回リストに名を連ねなかったことをあまり気にする必要はないでしょう。きっと名簿のすぐ下に名前が書いてあるはずです。それにFWはとっかえひっかえ呼ばれるポジション。招集されたとき、すぐ結果が出せるよう気持ちをしっかり持っておくことが大切です。

ですが、ハリルホジッチ監督が「ハイボールを放り込むのは我々のアイデンティティではない」と断言した今、ハーフナー・マイクや豊田陽平は気落ちしたのではないかと心配しています。

だけどくじけている暇なんかないはずです。ハイボールを使わないといわれているのなら、やることは2つ。1つ目は足下のボールでも得点できるクオリティを持っていると証明すること。もう1つは、よりハイボールからのゴールを挙げ、「この能力を使わない手はない」と監督に思わせること。そうやって活躍して、今回呼ばなかったことを監督に後悔させてください。