死ぬまで現役でいるためには、ありとあらゆる性の知識が必要-というわけで先週に続いて、医学博士の志賀貢氏による「EDを解消するセックス雑学」第2弾をお届けしよう。
 「EDは決して男性だけの責任ではないんです。例えば、パートナーの反応が良かったり、いつもより淫らになってくれたりすると、男性の興奮も高まりますよね。逆にパートナーがあまり感じてくれないと、股間の“ムスコ”もやる気が出ません」

 確かにその通り。EDに悩む男性諸氏は「女が変われば俺も勃つ!」と、思っている人も多いのでは?
 「特に長い年月がたった夫婦は危ない。妻の方も夫に対する優しさや愛情が薄くなって、昔のように盛り上がってくれない。そんな性生活を続けていると、男性はどんどんやる気をなくしてEDになってしまう」

 むろん、このコーナーはムード作りやテクニックを教える場所ではない。
 医学的見地から志賀氏が語るのは、「女性の発情周期」に関する雑学だ。
 「発情期に愛撫されれば、女性はいつもより感度が高まっているので、当然、反応もいいんですね。ただ、多くの男性がちゃんとした女性の発情期を分かっていないんです」

 最もよく言われるのが「生理前」だが…。
 「生理の前後は、発情ホルモンの分泌量は最低にまで落ち込むことが分かっているんです。つまり、『生理前にしたくなる』というのは、医学的には実証できていないのです」

 発情するどころか、発情ホルモンの分泌が激減しているのだ。
 「まあ、生理前は乳首が敏感になるという身体的変化もあるため、気持ちがセックスに向きやすいと考えられます。また、生理が始まると『セックスができなくなる』という心理的な焦りも影響しているのかもしれません。でも、発情期とは違うのです」

 では、本当の女性の発情期とはいつなのか?
 「アメリカの生理学者・ドイジーの研究によると、人間の女性の体内で、発情ホルモンが一番多く分泌されるのは、排卵直前だったんです。これは自然の摂理からいって、当然といえば当然。排卵直前に男性を迎え入れる準備を整えるのは、妊娠するために必要なことですからね」

 実際、アメリカで一般夫婦に「いつセックスをしたか」といった調査をした結果、排卵直前に性行為をしたというカップルの割合が、他の時期に比べて最も多かったそうだ。
 「つまり、排卵直前が女性の発情期なんですね。この時期にセックスすると、女性は感じやすく、イキやすいといえるのです」

 EDの要因の8割以上が心因性である。自分のセックスでは彼女が満足していないのでは? こういった不安もまたEDを招くため、セックスをするなら、やはり女性も気分が乗っているときを狙うべきだ。
 「男性は繊細な生き物です。たとえED気味であっても、パートナーの女性が自分の愛撫で濡れて、『早く挿れて』とねだってくれば、途端に勃起力が高まることもある。それが自信につながって、死ぬまで現役で頑張れる可能性も開けてきます」

 正しいセックス雑学を学んで、もっと楽しもう!

志賀貢
医学博士。内科医として診療する傍ら、260作以上の小説やエッセイを執筆。また、性感研究の第一人者で『かなりHな夜の教科書』(河出書房新社)など、医学的見地に基づいたセックス&口説き術にまつわる著書も多数ある。