[AFC U-19選手権予選]東京五輪世代のU-18日本代表、ラオスに大苦戦も最低限の勝ち点3獲得

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[10.2 AFC U-19選手権予選 U-18日本代表 2-0 U-18ラオス代表 ビエンチャン]

 10月2日、AFC U-19選手権予選(U-20W杯アジア1次予選)が開幕した。U-18日本代表はラオスの首都ビエンチャンにて、U-18ラオス代表と対戦。97年生まれ以降の選手たちで構成され、20年東京五輪世代でもあるU-18日本代表は地元の声援を受けてタフに戦う相手に大苦戦を強いられたものの、2-0で勝ち切って最低限の「勝ち点3」を確保した。

 立ち上がりから日本の動きは少しぎこちなさがあった。「硬かった選手がいた」とMF坂井大将(大分)が振り返ったように、予選独特の緊張感の中で迎える初戦とあって、どうにもスムーズにボールが動かない。坂井も「マンツーマンで付いてきたのは予想どおりだったけれど、あそこまでとは……」と苦笑い。加えてガッツも十二分で、激しい当たりで日本の動きを封じ込んだ。

 前半23分、MF堂安律(G大阪ユース)が単騎で持ち込んでミドルシュートを狙ったのが、最初のシュートらしいシュート。「僕もイライラしてしまったし、みんなもイライラしてしまっていた」と坂井が猛省していたように、攻守に動きがチグハグ。縦に速い攻撃を企図してミスが出る流れになったことについては、「まず裏を狙うのは当然なんだけれど、もっとボールを保持しても良かった。そうでないと崩れないが、焦ってしまっていた」と内山篤監督も嘆くしかなかった。

 そんな流れだったからこそ、39分に生まれたFW小川航基(桐光学園高)の一発は大きかった。振り向き様に放ったミドルシュートは「狙った弾道とは少し違った」とは言うものの、鮮やかにゴールネットを揺らす。地元チームに傾きだしていた試合の流れを粉砕するスーパーゴールだった。

 もっとも、この1点を得てハーフタイムを挟んでもなお、日本の内容が良化しなかったことは小さからぬ問題だろう。「CBのところでもっとゆっくりボールを動かすような時間があってもいいとは伝えたが……」と指揮官も首をひねるとおり、ゴールへ向かう意識の強さが裏目に出てしまって相手のカウンターを浴びる場面が出るなど危ない橋を渡るような試合内容に。それでも17分、「引いて固められていたので、深い位置まで行くしかないと思っていた」と言うDF藤谷壮(神戸U-18)が右サイドを破って折り返し。これに堂安が触って少しコースが変わったところ、少々難しい体勢から交代出場のMF高木彰人(G大阪ユース)が合わせて、2-0。何とかリードを広げることに成功した。

 ただ、試合終盤にはクロスから決定的な形を作られ、PA付近での不用意なファウルからたびたびFKを献上し、「自分たちの時間を作ってゲームをコントロールして終わらせることができなかった」(高木)のは大きな課題。指揮官は「収穫は、まず勝ち点3を得たこと」と最低限のミッションを果たしたことは評価しつつ、次戦に向けて「(修正点は)細かいところだけど、たくさんある」と勝って兜の緒を締め直していた。

[写真]後半17分、U-18日本代表は高木のゴールで2-0とする

(取材・文 川端暁彦)