オリックス・坂口智隆【写真:編集部】

写真拡大

球団側は大幅ダウン提示、悩んだ末に決意した31歳「一番辛いのは仲間と離れること」

 オリックスの坂口智隆外野手(31)が今季限りで退団する決意を固めた。プロ13年間を近鉄、オリックスで過ごした男が胸中を明かしてくれた。

――チームの顔としてここまでオリックスを支えてきただけに突然の退団には衝撃が走った。球団からは今季推定年俸7500万円から野球協約で定められた減額制限(1億円以下は25%)超えの大幅ダウンも受けたようだが。

「契約などの話は話せないこともあります。ただ、一つ言えるのは球団には本当に感謝しています。ここ数年はケガで思った成績を残せていなかったがユニホームを着させてもらった。去年は選手会長、キャプテンとしていい経験もさせてもらったので。

 一番辛いのは今まで一緒にやってきた仲間と離れることかな。本当にこの仲間で優勝を目指してやってきたので、みんなのことは大好きなので本当に寂しいですね」

なぜ退団を決意したのか

――では、なぜ退団を決意したのか。来季の契約内容があまりにも現実とかけ離れたものだったのか?

「選手としての価値は年俸などで決まると思いますが、僕の中ではお金じゃない。ただもう一度、野球人として勝負したい思いが強かった。それが全てですね。

 2012年に肩をケガして思うような結果は残せなかったけど、今年は少しずつ手応えも出てきた。1軍の試合に出て結果を残して評価されるのがプロ野球ですから。本当に悩んで色々と考えた結果です」

――これまで2011年には最多安打を獲得し、2008年から4年連続でゴールデングラブ賞を獲得するなど実績を残してきた。来年は32歳を迎えるシーズンとまだまだ老け込む年ではない。自由契約になればセ・パ含め他球団は注目するのは間違いないが。

「そうなってくれれば一番ですが、こればかりは自分ではどうしようもないので。一から勝負できるならバットとグラブだけ持ってどこでも行く覚悟は出来てます」

球団、ファンに感謝「僕を育ててくれた」

――夏前に右肘を痛め、手術の可能性もあったと聞いたが、今の現状は?

「手術はしてないですね。そんなに大きな問題ではなかったので。仮にやったとしてもクリーニング手術なのでそれほど問題はないのかなと。手術しても春季キャンプには全然間に合うので。今はバッティングもやっていますし、普通の練習をこなしています」

――グッチの愛称で多くのファンに愛された。オリックスを離れる寂しさもあるのでは?

「ファンの方には感謝の気持ちでいっぱいです。いつもライトスタンドから聞こえてくる声援が本当に力になったし、勇気をもらえた。グッチコールを聞くだけで打席で力が沸いてきましたから。

 僕を育ててくれたのは球団、ファン全ての方です。だからこそ、これからもオリックスを応援してもらいたい。まだどうなるか分からないけど、試合で京セラドームに戻って来た時はよろしくお願いします」