モバイル動画広告に興味がある企業、必見!今注目のモバイル向け動画広告ネットワーク一覧と選び方

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目的はブランディングなのか?ダイレクトレスポンスなのか?

まずは、動画広告の出稿目的を明確にしましょう。認知拡大を目的とする「ブランディング広告」なのか、アプリのインストールや資料請求などを目的とする「ダイレクトレスポンス広告」なのかという観点で考えてみます。

認知拡大を目的とする場合、「ターゲットとするユーザーが利用しているアプリやウェブに出稿できるか」といったリーチ面をはじめ、ブランド毀損を防ぐために「出稿面がクリーンである(可視化されている)」といった点などに留意し、ネットワーク選定を行いましょう。
一方、ダイレクトレスポンスの獲得を目的とするならば、「精微なターゲティング」や「広告配信の最適化方法」といった点を念頭におき、選定を行います。

出稿がウェブ面なのかアプリ面なのか

続いて、出稿したいのが「ウェブ面」なのか「アプリ面」なのかを検討してみましょう。ネットワークによっては、両方に出稿することも可能です。

Opera MediaNetworkのデータによると、日本を含むアジア(APAC)ではウェブインプレッションの方がアプリインプレッションよりも多いという結果が出ています。一方で米国では、アプリインプレッションがウェブを大幅に超えています。
要因として、APAC地域においては「モバイルウェブブラウザ」が利用される習慣が根強く、アメリカでは「アプリの利用」が盛んなことが予想できます。

画像参照元:http://www.operamediaworks.com/innovation-and-insights/state-of-mobile-advertising-2015-q2

このような各国の現状を考慮すると、米国への進出を狙うアプリをプロモーションする場合、アプリ面の方がリーチが期待できます。反対に国内向けのサービスの場合は、リーチ面だけを考慮すると、ウェブ面の方が適切と言えます。

しかしリーチが多くとも、目的を果たせなければ意味がありません。設定した目的と「商材」そして「配信面」のマッチングも考慮しましょう。例えば、アプリのインストールを促したい場合は、一般的にウェブ広告よりもアプリ内広告の方が相性が良いとされています。目的・商材・配信面と、多角的な観点から出稿面を検討をしてみましょう。

いま注目のモバイル向け動画広告ネットワーク7選

モバイル向けの動画広告サービスを展開する企業は国内でも数多く存在します。しかし、その企業の多くが外資系であるケースが多く、広告を出稿したいと思っていても情報収集をするのが難しいという現状があります。そこで、今回movieTIMESでは「今、注目したいモバイル向け動画広告ネットワーク」を7社選出。前述した選定ポイント別にご紹介します。

モバイル向け動画広告ネットワーク一覧(アルファベット順)

- Applovin(アップラヴィン)
- AppVador(アップベイダー)
- FIVE(ファイブ)
- GameLoft(ゲームロフト)
- iAd(アイアド)
- InMobi(インモビ)
- Tapjoy(タップジョイ)

Applovin(アップラヴィン)

2011年創業のアドテク企業。カリフォルニア州に本社を置き、サンフランシスコ・ニューヨーク・ロンドン・ベルリン・北京・東京に拠点を持つ。2015年7月末現在、従業員数は約85人、年間売上は$210million USD (run rate) 以上、年+100%以上で成長中。

URL:https://applovin.com/

ダイレクトレスポンスの獲得に特化

アプリインストール後のユーザーの行動データを活用し、ROAS (広告費用対効果) や継続率といった指標で配信を自動最適化できることが強み。
質の高いユーザーを獲得できることから、iOSにおいて「1, 7, 30日継続率で最高の広告ネットワーク」(AppsFlyer社, 2015年) となっている。

出稿先は主にモバイルアプリ

出稿先はモバイルアプリがほとんどであり、ゲームアプリ・非ゲームアプリともに数多くの配信先がある。英語圏ではウェブのネイティブ広告も配信している。その他の地域でも今後対応予定。
またDSP経由でGoogle AdExchange, Mopub (Twitter社) といったSSPにも配信可能。日本国内のSSPにも今後連携予定。

その他の特徴・強み

  • ネットワーク単位でなく、アプリ(メディア)単位でキャンペーンのパフォーマンスを分析し、配信を最適化することが可能。良質なメディアに対しては入札単価を上げてより多くのユーザーを獲得し、逆に相性の悪いメディアには単価を抑えることで費用対効果を合わせる最適化を、自動・手動の両方で行うことができる。
  • 新規ユーザー獲得に加えて、既存ユーザーを任意のセグメントに分けたリエンゲージメント施策も可能。

AppVador(アップベイダー)

2013年12月よりモバイル向け動画広告アドネットワークを開始。「スマートフォンにCMを。」をキャッチコピーに、ブランディングのためのプレミアムなモバイル動画広告在庫を多数保有。

URL:http://www.appvador.com/

ブランディングに強い

プレミアムな在庫へ再生数保証で出稿可能、かつニュースアプリなどの在庫数が豊富にあるため、ブランディング目的の広告に強い。

出稿先はモバイルアプリとモバイルウェブ両方に可能

モバイルウェブとモバイルアプリ両方に豊富な在庫を持つ。プレミアム在庫はウェブ7割、アプリ3割程度。なお、アプリはほとんど非ゲームアプリである。

その他の特徴・強み

  • 長尺動画の出稿が可能。
  • 効果測定のための第三者配信・トラッキングピクセル各社に対応。
  • アプリインストールなどの獲得向けの広告でも効果測定ツールは多数連携済み。

FIVE(ファイブ)

2014年に設立されたテックカンパニー。"Give a sense of control users / ユーザーにコントロールの感覚を渡す"ことを製品開発の軸においたモバイル動画広告プラットフォームを提供する。Google出身のエンジニア陣や動画DSPのアルゴリズムを開発したテックチームに加えて、ビデオ広告の企画・制作を内製したクリエイティブチームが広告主・代理店へ直接サービス提供を行っている。

URL:http://www.five-corp.com/

目的によって選べる2つのプロダクト

アプリプロモーションや獲得などを指標とした主にパフォーマンス系のキャンペーン向けには「FIVE VIDEO NETWORK」を提供。5秒間の短尺動画をコンセプトとしており、常時20キャンペーンほど掲載されている。
一方、ブランド広告主に対しては、「FIVE PREMIUM VIDEO」を提供している。ブランドセーフ・ビューワビリティ100%・音声つき自動再生の優良大規模メディアと数多く提携し、ブランドのマーケティング課題に応える製品および独自の効果計測システムを提供。

出稿先は非ゲームアプリが中心

非ゲームアプリを中心に出稿可能。

その他の特徴・強み

  • 独自の予測配信アルゴリズムによって実現する「読み込みゼロ秒」の広告体験を保証。
  • メディアタイプに応じて、もっともユーザビリティが向上すると考えられるフォーマットを提供。
  • プレミアム(ブランド)とパフォーマンスの目的に応じたフォーマットおよび掲載メディアの用意。
  • 音声環境、動画視聴傾向、コンテンツ閲覧傾向などの動画視聴に関連するシグナルを取得し動画広告の効率化を実現した配信エンジン。
  • FIVEのクリエティブチームが直接提案・制作を行い、ノウハウを蓄積しながらクリエイティブを量産。

GameLoft(ゲームロフト)

2000年にフランス・パリで設立。モバイルゲームのパブリッシャーであり、2004年より日本での活動を、2014年より広告事業を開始し、モバイルゲームパブリッシャーとしては異例の純広告での広告を提供している。アドネットワークに接続していないのが特徴である。

URL(プレスリリース):http://www.gameloft.co.jp/

ブランディング広告を強化

国内では数多くのナショナルクライアントと取組み、今までのモバイル広告になかったブランディング広告を強化している。
完全視聴率(ビデオ平均50%−80%、インセンティブビデオ平均90%)の高さを多くの広告主に評価されており、視聴完了させたいという広告主の課題解決に向いている。

出稿先は自社開発したモバイルゲームアプリ

出稿先はGAMELOFT社で開発しているモバイルアプリでの展開となる。現在33タイトルに配信が可能で「ミニオンラッシュ」や「アスファルト8」などのヒットタイトルに加え、広告主のターゲットに沿ってアプリを選定することができる。
広告メニューは、バナー、インタースティシャル、ビデオ、インセンティブビデオの4種類があり、この度ミニゲーム、フォーム、サイトのネイティブ広告も開始した。

その他の特徴・強み

  • モバイル広告で主流となってきているモバイルゲームなどの広告は一切訴求することはできず、あくまでもブランド広告として国内外の広告主の広告展開をサポートしている。今までになかった広告手法であり、リーチできていなかった層へのリーチが可能。

iAd(アイアド)

2011年から展開。 Apple社が運営するプレミアム・アド・ネットワークで、iOSと完全に一体化している。

URL:https://developer.apple.com/iad/advertise/

ブランディングに向いていている

ダイレクトレスポンス・ブランディング向けと、どちらにも対応可能だが、どちらかと言えばブランディング目的に向いている。アプリ系のクライアントだけでなく、大手ナショナルクライアントや多様な業種業界に取り入れられている。特にApple社ならではの「安全・安心のお約束」を担保しており、ブランドセーフティの面でメリットがある。

AppStoreで配信しているモバイルアプリへの配信が可能

モバイルアプリ100%。ビューワビリティ100%。広告出稿先のアプリの種類はすべてのジャンルにまたがっており、特定のジャンルへの傾倒はない。

その他の特徴・強み

  • 配信するすべてのインプレッションが動画配信対応、かつ、100%ビューワビリティに対応したプレミアム・スマホ・アドネットワークとして、大手から小規模クライアントまで幅広く利用されている。月間リーチ可能オーディエンス数も2400万人と巨大。

InMobi(インモビ)

世界最大級の独立系モバイル広告ネットワーク。世界各国の企業や商品の広告を、200カ国にまたがる10億人のモバイルユーザーへと配信可能。ビッグデータ・ユーザー行動・およびクラウドベースアーキテクチャを活用することにより、シンプルなモバイル広告ソリューションを提供している。

URL:http://japan.inmobi.com/

ブランディング・ダイレクトレスポンスともに対応

ダイレクトレスポンス向けの広告では、モバイル動画広告を1広告クリエイティブとして活用しつつ、その他のネイティブ広告、インタースティシャル広告などを併用してパフォーマンス最適化運用が可能。
ブランディング向けの広告ではリッチメディア広告「InMobi Studio」内で、モバイル動画とその他アクション(ユーザー体験・情報共有など)を組み合わせ、興味喚起・認知拡大・ブランドエンゲージメントが実現可能。

出稿先はモバイルアプリが中心

出稿先はモバイルアプリが中心で、全世界200カ国、月間1,400億Impのインプレッションを保有している。アプリはゲーム・非ゲームどちらにも出稿可能。

その他の特徴・強み

・リワードビデオ広告も、獲得系プロモーションの1クリエイティブとして利用可能。
・日本のパブリッシャーのみならず、海外パブリッシャーの日本在庫・海外在庫への掲載も可能。

Tapjoy(タップジョイ)

サンフランシスコを本社に北米主要都市、東京、北京、上海、ソウル、ロンドンに拠点を持つ。2014年に韓国の5Rocksを買収し、2015年にTapjoyとの統合プロダクト(SDK)をリリース。本SDKはグローバルで27万アプリに導入されており、5億2千万人超のユーザーにリーチが可能。また、本SDKによりこれまでのマネタイズや広告出稿に加え、データサイエンスを採用した将来LTV予測から流入経路別の分析まで可能になった。

URL:http://home.tapjoy.com/?lang=ja

国内ではダイレクトレスポンス向けの広告が多い

日本の市場においてはゲームアプリにおける獲得系の出稿が大半を占める。独自のアルゴリズムを使った動画広告の成果として、課金ユーザー率が対自然流入比132%、2回以上課金したユーザー率は対自然流入比238%と質の良いユーザーの獲得ができる(Spacetime社BATTLE COMMEND!)。
ただし、ブランディング目的においてもデモグラフィックやエリアターゲティングなどブランド広告主が求めるターゲティング機能をサポートしているため、北米市場においては車や消費財などブランド系動画広告の出稿も増加傾向にある。

スマホゲームアプリに特化

媒体の100%がスマホアプリであり、うち90%強がゲームアプリ。

その他の特徴・強み

  • 目標eCPIを設定することで、アプリユーザー毎に出稿単価、表示頻度や位置をアルゴリズムで管理し、目標eCPIに合わせていく。
  • オファーウォール(※アプリ内に設置されているボタンやバナーなどをタップすると「おすすめのアプリ一覧」などとして表示される広告)に関しては、Tapjoy独占の為、他社との媒体の被りが発生しない。

サービスを比較検討し、自社に最適なネットワーク選定を

日本でも若年層を中心にモバイルシフトは加速しており、モバイル広告に関するサービスも日々進化しています。

今回ご紹介したネットワークに限らず、各サービスの特徴や得意分野を十分に理解した上で、自社の動画広告の目的に合致したネットワークを選定することがROI向上に不可欠です。そして他社に先駆けてモバイル動画広告の経験値を多く積んでいくことが、最終的には成功への近道となるでしょう。

モバイル動画広告の基礎のおさらいには、以前の記事「始めるなら今!モバイル動画広告の基本フォーマットとメリットまとめ」をご活用ください。