ソフトバンク・松中信彦【写真:編集部】

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本拠地最終戦は4打席連続三振「僕のポジションはもうないな」

 ソフトバンクの松中信彦内野手が1日、本拠地での今季最終戦に「7番・指名打者」で先発出場し、4打数無安打4三振に終わった。今季で退団を発表している41歳は、福岡のファンに試合後に別れを告げた。

「ファンのみなさま本当に19年間…温かいご声援本当にありがとうございました。本当にホークスに入ってよかったなと、みなさんの声援が本当に力になりました。本当にありがとうございました!」

 試合後、ファンが待つ右翼席の前でマイクを握ったホークス一筋19年のスラッガーは、涙を拭い、声を詰まらせながら語り始めた。

「本当に今年のホークスは強かったと思います。僕もなんとか1軍でプレーをしたいと思いましたが、僕以上に若い選手たちが逞しく、僕のポジションはもうないなと思い、退団することを決めました」

 今季、パ・リーグ史上最速で優勝を決めたソフトバンク。その中でファーム暮らしが続いた2004年の三冠王は、シーズンを振り返りながら自身の感じていた心境を明かした。

王会長からの花束に号泣「若い選手たちが必ず『王野球』を継承していってくれる」

 ホークスのユニホームを着て、福岡での最終戦となったこの日は「7番・指名打者」で先発したが、4打席連続三振に終わった。

「今日はみなさんに最高のプレーを見せたいと思いましたが、コテンパンにやられました。ここからスタートという気持ちで悔いのないように野球をしたいと思います」

 チームを牽引し続けた強打者は、この日、楽天投手陣に完璧に封じられたものの、来季以降の復活に向けて再出発を誓った。

「本当に19年間、たくさん応援していただき感謝の気持ちでいっぱいです。これからは若い選手たちが必ず、王会長が作り上げた『王野球』を継承していってくれると思います。必ず5年、10年と良いチームになると思います」

 最後まで目に涙を浮かべながら、チームにエールを送った41歳は、一方で「違うチームで戦うことができれば倒しにいきます!」と宣言し、自身の活躍も約束。「本当に19年間ありがとうございました」と支え続けた福岡のファンに別れを告げていた。

 セレモニーを終えると、王貞治会長から花束を受け取り、言葉をかけられて再び号泣した松中。福岡のファン、そして恩師に再び輝く姿を見せることが出来るか。まずは球団から自由契約となった後、他球団からのオファーを待つことになりそうだ。