“試合を決める”南野が初招集…20歳のアタッカーにハリルも期待

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 好調を維持する20歳のアタッカーが日本代表初選出を果たした。

 昨季途中にオーストリアのザルツブルクに加入したFW南野拓実は13試合3得点の記録を残し、クラブのリーグ戦とカップ戦の国内2冠に貢献した。しかし、シーズン終了後には満足のいく出来ではなかったと話し、「試合を決められる選手になりたい」と新シーズンへの意気込みを語っていた。

 そして迎えた新シーズン、南野は成長した姿を見せ続けている。レギュラーに定着するとゴールとアシストを量産。さらに第7節シュトゥルム・グラーツ戦、翌8節のグレーディッヒ戦で2試合連続決勝ゴールを奪うなど、有言実行となる「試合を決める」選手へと進化を遂げている。異国の地で躍動する20歳を、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督も高く評価している。「彼は現代フットボールに適応するアタッカーだと思います。右でも左でも効果的なプレーができ、ゴール前でフィニッシュのところに顔を出してくれる選手です」。

 中でも最も評価している点は“点を取る”“点を取らせる”プレーだ。「彼のプレーで一番面白いと思うのは、ボールがないところの動きです。常に点を取る、点を取らせるポジションにおり、リーグ戦でもカップ戦でも点を取っています」。サイドから中央への鋭い動きでゴールを奪うだけでなく、周囲の動きを見逃さずに決定的なラストパスを送ることができる南野への期待は大きく、「我々はゴール前の効率性というところで、まだハイパフォーマンスにはなっていません。だからこそ、彼が必要です」と得点力不足解消の切り札の一人として今回初招集を受けた。

「数年後には日本代表にとってものすごく効果的な選手になっていると思う」と期待を寄せられるが、「テレビで見る彼と練習で見る彼は違うだろう。まずは試合に出られる可能性を示してくれなければならない」と指揮官は話しており、南野が出場機会をつかむにはまずはアピールが必要だ。8日に行われるW杯2次予選では首位シリアと対戦するため、いきなりの出場は困難だと予想されるが、「親善試合なのでおそらく何人かの選手をトライするし、可能性を見たい」と語る13日のイランとの国際親善試合では多くの選手に出場機会が与えられることになるだろう。「サッカー選手である以上、フル代表を目指したい」と語っていた20歳の若武者は、牙を研ぎ続けて来たるべき出場機会にそなえる。

(取材・文 折戸岳彦)