クラブで出場機会のない長友&酒井高…彼らが招集される理由

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 所属クラブで出場機会を与えられていない。しかし、DF長友佑都(インテル)とDF酒井高徳(ハンブルガーSV)は、W杯アジア2次予選シリア戦、国際親善試合イラン戦に臨む日本代表メンバーに選出された。

 今夏を通してインテルからの移籍が噂された長友だったが、最終的にはインテル残留を決断。しかし、第6節が終了したセリエAでの出場は1試合、わずか10分間にとどまっている。今夏、シュツットガルトからハンブルガーSVに移籍した酒井高に至っては、ブンデス第7節終了時点でリーグ戦での出場はゼロだ。

 日本代表を率いるバヒド・ハリルホジッチ監督も、「長友と高徳は長い時間プレーしているわけではない」と彼らが出場機会を得られていないと理解している。試合勘が不安視されるものの、「彼らのプロフェッショナルな意識は十分理解している。普段のトレーニングにプラスしたトレーニングをいつもこなしているし、自分のパフォーマンスを維持してくれている」と説明し、2人への信頼を示している。

 また、SBには彼らに代わる人材が育っていないことも、2人の招集につながっているようだ。東アジア杯のメンバー発表時にハリルホジッチ監督が「SBでは国内組があまり呼ばれていない状況が続いています」と話したように、日本代表のSBは長友、酒井高に加えDF内田篤人(シャルケ)、DF酒井宏樹(ハノーファー)の海外組が長らく務めてきた。

「彼ら(今回招集された長友と酒井高)以上のパフォーマンスを出せる選手を見つければ、彼らの席はなくなります」との指揮官の言葉を借りれば、現状で長友と酒井高を脅かすSBは育っていないということ。今回SBの候補として招集されたDF米倉恒貴(G大阪)とDF塩谷司(広島)、また負傷のため招集を見送られたDF遠藤航(湘南)以外の選手の台頭が期待されるポジションとなっている。

 また、ハリルホジッチ監督は現在無所属のGK川島永嗣にも言及しており、「彼は残念ながらクラブを見つけていません。現在はベルギーで練習をしていると聞いていますが、完全にメンタルを回復したわけではない。できるだけ早く所属クラブを見つけてほしいと思っています」とエールを送った。

(取材・文 折戸岳彦)


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