Appleは防水機能を備えた製品をリリースしておらず、フィットネスアプリを搭載したApple Watchですら「防滴性能と耐水性能」にとどまっています。最新の「iPhone 6s」と「iPhone 6s Plus」はどのくらい水に強いのかが気になるところですが、実際に両端末を購入したユーザーによる水没実験から、旧製品よりも防水性能が格段にアップしていることが判明しています。

Apple iPhone 6s vs iPhone 6s Plus Water Test! Is it secretly waterproof? A waterproof review. - YouTube

購入したばかりのiPhone 6s(左)とiPhone 6s Plus(右)を使って実験。デフォルトのホーム画面が表示されていますが、ネットワーク設定などはまだ行っていない状態のようです。



ストップウォッチをスタートさせて……



水を張ったボウルに両機をドボン!



1分経過。両方とも問題なく作動しています。iPhone 6の水没実験では水に浸けた瞬間に泡がぶくぶくと出はじめて1分で画面がホワイトアウトしてしまったことから比べると、この時点で劇的に防水性がアップしていることが分かります。



時おり水の中で端末を動かして、ボディ全体の防水性をチェック。



画面回転も問題なく行うことができています。



30分経過したところで、一度iPhoneを取り出します。



ストップウォッチを一時停止。



カメラアプリを起動してみると……



両機ともに、問題なくカメラが作動しています。



カメラの動作を確認したところで、ストップウォッチをスタートして再び水の中にボチャン。



45分経過した時点で再び2台のiPhoneを水から引き上げます。



ホーム画面をスワイプして隣の画面に移動する操作は、両方とも問題ナシ。



カメラもばっちり使えます。



iPhone 6sで新たに搭載された、画面をぐっと押し込む3D Touchでカメラアイコンを操作してみると、カメラのショートカットが表示され、3D Touchがきちんと動作していることが分かります。



正常に操作できることを確認して、またも水の中に投入。



そして1時間が経過。



iPhoneを水の中から出して……



タオルでふきふき。



まずはiPhone 6s Plusから動作を確認。メールアイコンをぐっと押し込むと、新規メール作成のショートカットがばっちり表示されました。



カメラの動作も問題ナシ。Appleは公式にiPhoneの防水性能をうたっていないにもかかわらず、おどろくべき防水性を発揮しています。



続いてiPhone 6sの3D Touch機能も正常に作動していることを確認。



iPhone 6s Plusと同様に、1時間水に浸した後でもカメラアプリを使用可能。



外見にも特に問題は見られません。



さらに、48時間連続で2台のiPhoneを水につける実験が行われ、iPhone 6sとiPhone 6s Plusの防水性の差が判明しています。

UPDATE: iPhone 6s vs iPhone 6s Plus Water Test. 48 Hours Later! A Waterproof review. - YouTube

48時間水にさらされた後でも、なんと両機とも指紋認証でロックを解除することに成功。



設定画面から着信音を再生すると、本体底面に搭載されているスピーカーから着信音が流れ始めます。



iPhone 6s Plusでも音の再生に問題はありません。



同じく本体底面にあるLightningポートが作動するのかを確かめるべく充電ケーブルを差し込んでみると、画面右上に通電マークが表示されて、水没後も充電に支障はないことが分かります。



iPhone 6s Plusでも同様に、充電時に問題はありません。



画面をロックした状態でイヤホンジャックに純正イヤホンを差し込んでみると、ディスプレイ下部にミュージックアイコンが表示され、イヤホンジャックも正常に動作していることが判明。



同じようにiPhone 6s Plusにイヤホンを差し込んで、ばっちり使えることを確認。



ただし、iPhone 6sをよく見てみると、ディスプレイ上部に白いナナメの線が入ってしまっています。しかしながら、動画を投稿したユーザーによれば48時間の水没実験後に見られた破損はiPhone 6sのディスプレイ部分のみで、他には何の問題もなく2台のiPhoneを使うことができたそうです。



iPhone 6に比べて大幅に防水性がアップした理由について、ガジェット分解集団のiFixitは「ロジックボードの周囲に小さなシールが貼られていて、ボードに接続している各種ケーブルを保護している。このシールは、Appleが2015年3月に取得した『コネクターの付け根にある導電部をシリコン製のカバーで覆う』という防水技術の特許に合致している」と分析しています。