ラス・パルマス戦で負傷したリオネル・メッシ【写真:Getty Images】

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呪われたバルサ

 昨季は圧倒的な強さでリーガエスパニョーラ、国王杯、チャンピオンズリーグの三冠を達成したバルセロナだったが、今季は相次ぐトラブルに巻き込まれている。新シーズンが開幕してまだ1ヶ月余りだが、主力選手の負傷や脱税疑惑などの問題が山積みとなっている。今回は、今季ここまでバルサに起きた5つの悲劇を紹介しよう。

補強禁止処分を下されたバルサ。選手層の薄さに頭抱える

 今年1月、バルサは未成年選手の登録と移籍の過程で規約違反があったとしてFIFAから移籍禁止処分を下された。この夏にはセビージャからアレイクス・ビダル、アトレティコ・マドリーからアルダ・トゥランを獲得したものの、新戦力を起用できるのは2016年1月からだ。

「選手の登録禁止期間は今夏までだ」という主張のもとFIFAにA・トゥランの選手登録を懇願したが、これも棄却。

 これにより、バルサは昨季のチャンピオンズリーグ(CL)優勝メンバーからシャビ・エルナンデス、ペドロ・ロドリゲスらを除いたスカッドでシーズンの半分を戦うこととなった。

 負傷者が出ようと、出場停止があろうと、バルサは昨季の三冠達成チームから薄くなった選手層でやり繰りすることを強いられている。

大黒柱メッシ、長期離脱でクラシコ出場に暗雲

 リーガエスパニョーラ第6節ラス・パルマス戦の開始わずか3分でそれは起きた。

 PA内でリオネル・メッシがシュートを放つと、相手DFがブロック。その際にメッシは脚を痛めてしまい、途中交代となっている。

 診断結果は左膝靭帯損傷で全治6〜8週間。メッシが負傷離脱するのはおよそ2年ぶりで、11月22日に行われるレアル・マドリーとの“クラシコ”の出場も微妙となった。

 “MSN”トリオの一角を失ったバルサは、メッシの穴を埋めなければならない。しかし、昨季の公式戦で57試合58得点31アシストを記録したメッシの穴が小さいはずがない。代役はこの夏にトップチームに昇格したムニル・エル・ハッダディとサンドロ・ラミレスだが…。

メッシに続きイニエスタまで。野戦病院と化したバルサ

 負傷を抱えているのはメッシだけではない。守護神クラウディオ・ブラーボ、トーマス・ヴェルメーレン、ラフィーニャ・アルカンタラが戦列を離れていたが、ここにさらに追い打ちをかける事態が発生する。

 現地時間29日のCLレバークーゼン戦でアンドレス・イニエスタがハムストリングの負傷でピッチをあとにした。

 全治は4〜6週間程度と見られており、バルサは5人目の負傷者を出す野戦病院と化した。ここから約1ヶ月、バルサは主将を欠いて戦うこととなる。

崩壊した守備陣

 “MSN”トリオの圧倒的な攻撃力が目立つバルサだが、昨季の三冠を支えたのは強固な守備も要因のひとつである。しかし、昨季リーグ最小となる21失点でシーズンを終えた守備陣が今季は崩壊。

 セビージャとのUEFAスーパーカップでは攻撃陣の爆発により5得点を奪って勝利したものの4失点。ビルバオとのスーペル・コパ2ndレグでは0-4、リーガ第5節のセルタ戦も1-4で敗戦するなど、今季だけですでに3度も4失点を喫している。

 今季はここまでリーグ6戦で7失点。昨季の7失点目は第14節だったことからも、守備の凋落ぶりが伺える。守備の要であるジェラール・ピケ、ブラーボに代わってゴールマウスを守るマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンらにミスが目立ち、必要以上にゴールを許してしまっている。

問題はピッチ外でも…選手に相次ぐ脱税疑惑

 バルサが抱える問題はピッチ内だけではない。ネイマールはサントス時代の所得を過少申告していたことから6300万レアル(約19億円)の脱税が発覚。ブラジル当局から1億8880万レアル(約57億円)の財産凍結を命じられている。

 また、この直後にも今度はハビエル・マスチェラーノにも肖像権の収益についての申告漏れによる脱税が明らかとなった。

 過去にはメッシも肖像権収入に関する脱税疑惑でバルセロナ管区裁判所に起訴されるなど、バルサの選手の脱税疑惑が相次いでいる。

text by 編集部