NHKドラマガイド「連続テレビ小説 あさが来た」Part1 NHK出版

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朝ドラ「あさが来た」(NHK 月〜土 朝8時〜)9月29日(火)放送。第1週「小さな許嫁」第2話より。原作:古川智映子 脚本:大森美香 演出:西谷真一

1話の視聴率は21.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で「まれ」の初回と同じ。好調にはじまった「あさが来た」。

2話は、こんな話


許嫁・白岡新次郎(玉木宏)とのはじめての出会いはあまりいいものではなく、
なんで親の決めたひとと結婚しないといけないのかと、あさ(鈴木梨央)の疑問は募るばかり。
学問の書物を読みたいあさを、女は礼儀作法や芸事が大事と父・忠興は叱る。
唯一の理解者はあさの祖父・忠政(林与一)だった。

これくらいの年の差


あさと新次郎は11歳差だという。
江戸時代のおわり(1861年)、あさは11歳で、2話のおわりで12歳になる。よって新次郎は22歳か23歳。11歳差と言われたら、まあ、ありだなと思うものの、1話で、鈴木梨央と玉木宏を見て、年の差あり過ぎでは!? と視聴者が騒然となった。そこへ、NHK大阪の広報大使・ボイスマンがさっそく設定をtweet。11歳差なら・・・とことなきを得た。
NHKはかつて一世を風靡した「中のひと」といい、Twitter担当がいい仕事している。
本編のナレーションでも、当時はこれくらいの年の差は珍しいものではなかったと説明。ちょうど前日、1話が放送されたとき、福山雅治と吹石一恵が13歳差結婚を発表。まるで、10歳弱の差は全然あり感を後押ししたようではないか。

タイムリーと言えば


あさが口ずさむ歌「うさぎ」
その歌詞に出てくる「十五夜お月さん」はちょうど「あさが来た」初回と「まれ」最終回の間の日曜日・27日だった。
放送時期を考えての選曲だろうか。セットにもお月見の用意がちゃんとつくられていた。

2話の名言


「なんで女子はお中元やお歳暮みたいにもらわらねなあかんの。やっぱりへんやわ。」
お中元やお歳暮。この言葉のセンスに、あさの聡明さが出ている。実際は、あさっていうか大森美香のセンスではあるが。
それに応えて、祖父はこう励ます。
「ひとちゅうもんはな、たいがい長いもんに巻かれるとか、ご無理ごもっともいうて大波に流されるもんや。それが楽よってな。けど、なんでや思うて立ち止まる。おまえはそこがえらい」
朝ドラの黄金パターン、父と娘は対立、祖父は味方。
「なんでやと思う人間がな世の中を変えていくねん。誰に口つままれようと後指さされようと前を向いて進みなさい」
祖父のこの言葉があさのこれからを支えていくのだろう。
祖父はあさを男として育てたらどうか、などと突飛な発言をしていたほどの人物。さすがにそんなドラマか漫画のようなことはできず、あさは元気過ぎる女の子としていまに至ったようだ。
ちなみに原作「小説土佐堀川 女性実業家・広岡浅子の生涯」にこんな記述が。
「商人の妻は夫以上に商才に長け、精出して働くので、女が男に従属する世の中で唯一の平等な存在であった」(p34より)
あさが朝ドラのヒロインたる所以を端的に表している。

あさのアクション


決められたことに口を出して叱られると、黙りますという意思表示に自分で上唇と下唇をつまむあさがかわいい。台詞だけでなく動作でもキャラクターが生き生き表現されている。
(木俣冬)