Q:卵が大好きなのですが、コレステロールが高くなるというので、1日に2つだけにしています。最近、卵はいくら食べてもコレステロールは高くならないという話を聞きました。もっと食べてもいいでしょうか。(32歳・水道設備会社勤務)

 A:近大医学部の学生の頃、卵について教授が授業で言ったことがあり、ずっと気になっていました。
 「いくら卵を食べてもコレステロールは上がらんよ。十数年来、外来通院していた養鶏業の男性が、『割れた卵は売り物にならんので、もったいないから毎朝、7〜8個を生で飲んでいる』と言っていた。それを聞いて男性のコレステロール値を調べたが、何回採血しても正常だった」
 時が流れて今、糖尿病や肥満の人に、炭水化物を除去するダイエットがブームになっています。しかし、炭水化物をカットするとお腹が減る。といって3食とも、米やパン、うどんを食べると太ってきます。そんなジレンマに陥っている人は、かなりの数いるのではないでしょうか。
 このような人や、炭水化物が大好きな糖尿病の人には、私は米を減らして卵を多めに摂ることを勧めています。

●生で食べる方が良い
 卵を毎日食べても、コレステロール値に影響はないという結果はあるようです。しかし、毎日5個以上食べている人はそういないでしょう。だから、卵の大量摂取とコレステロールの関係は、不明な部分があります。
 筆者は調理法に注目しており、生食の場合は黄身に含まれる上質のコレステロールを酸化しないうちに食すことができます。ですから、ご質問の方も、生で食べるのを基本にして、1日に3〜4個までにすると良いでしょう。
 目玉焼きにすれば、油を使うのでカロリー自体も上がるし、酸化されたコレステロールを摂取することになります。しかし、生よりもゆで卵の方が好きという人もいるでしょう。そういう人に提案したいのは、総カロリーを減らすため、炭水化物を減らした分、ゆで卵を1日3〜4個食べるという方法です。
 ただし、だし巻卵はいけません。大量の砂糖と油が含まれており、恐ろしいほど高カロリーです。居酒屋でだし巻き卵を注文した場合も、少なくとも皆で分けて食べるようにしたいものです。

牧典彦氏(小山病院院長)
自律神経免疫療法(刺絡)や加圧トレーニング、温熱療法、オゾン療法など、保険診療の枠にとらわれずベストな治療を実践。小山病院(大阪市東住吉区)院長。