パ・リーグ主義で行こう! 
「選手プロデュース弁当」徹底比較 
◆第2回 日本ハム・ロッテ編

 前回に続いて、パ・リーグ各球団の「選手プロデュース弁当」比較。北海道・札幌から福岡・博多まで、ひたすら食べ歩いた研究成果から、第2回目は日本ハムとロッテをご紹介。

【日本ハム】
 他球団と比べると、「選手プロデュース弁当」は少なく、わずか2種類。中田翔「パワフル弁当(1200円)」、そして陽岱鋼「アジアン弁当(1200円)」。さらにスピンオフ的に、球団マスコットの「B・B&ポリーのファイターズ弁当(1000円)」が続く。日本を代表するスーパースターの「大谷翔平弁当」がないのは実に意外。作れば大ヒットするのは間違いないのに、どうしてだろう? おそらく、来季には発売されるはず。ぜひ、注目したい。一方、弁当タイプではないものの、単品の「ファイターズ絶品メニュー」は種類が豊富。

 中田翔の「パワフル弁当」から食してみる。まず目に付くのがたこ焼き&焼きそば。公式ホームページによれば「高校時代を過ごした大阪を表現」しているのだそうだ。さらに、「勝利を祈願」して豚串カツ、「バット+ボール=ホームラン」ということでウインナーとうずらの卵が並んでいる。ごはんに乗せられている牛焼肉も、当然のことながら濃い味付け。

(......この弁当の総カロリーは、どれぐらいなのだろう?)

 ふと、成分表示を見て意外なことに気がついた。他の5球団の弁当にはいずれもカロリー表記がないのに、日本ハムの弁当にはすべてカロリー表示がしてある。さすが、親会社が食品メーカーだけのことはある。確認してみると、中田翔弁当は846キロカロリー。想像以上に少なかった。ちなみに、焼きビーフンやシュウマイなど、まさにアジアンテイストの陽岱鋼弁当は828キロカロリー。中田翔弁当が味覚の割には意外と低カロリーだったことに驚いた。

 さて、弁当以外の「ファイターズ絶品メニュー」に目を転じると、最もインパクトがあったのが、札幌ドーム2階売店で販売されていた中田翔の「翔のスラッガーカレー(980円)」だろう。

 なんと、カレーの中にたこ焼きが、背番号にちなんで6個も入っているのだ。おそるおそる口にしてみる。たこ焼きの上には、一応、マヨネーズがかけられているものの、カレーが勝っているためにマヨネーズ風味はほとんどない。......正直、微妙な味だった。カレー単体、たこ焼き単体で食べれば、きっとおいしいのだろう。両雄並び立たず。別々に食べた方が絶対によかった。とにかく、苦行のような満腹感、いや、膨満感で苦しかった。残念!


【ロッテ】
 ロッテの選手プロデュース弁当は「企画性」に富んだものが多かった。特におススメなのが「清田モ〜打賞丼(700円)」だ。その日、清田が放った安打数に応じて、中身が変化するという面白い試みのドンブリ弁当で、清田が1安打目を放った段階で発売開始!

 1安打目はごはん200グラム、コチュジャン風味とすき焼き風味の牛肉100グラムずつ。2安打目を放つと容器が大きくなり、ごはんは250グラムに増量され、牛肉2種100グラムずつ。そして、3安打目を放つとごはん300グラム、牛肉2種150グラムずつに大増量される。僕は2安打目に購入して、すっかり堪能させてもらった。2種類の味付けの牛肉はいずれもおいしいし、交互に食べることでまったく飽きがこない。

 当初は清田が猛打賞を達成した瞬間から発売開始だったけれど、それでは試合終盤での販売となり、ほとんどの観客はすでに食事を済ませてしまっていることだろう。ということで、多くのファンから「もっと早めに食べたい」と要望が殺到。急遽、上記のように内容変更したといういきさつが。

 選手の出身地と絡めて、絶妙な弁当となったのが韓国から来たイ・デウンプロデュースの「イデウン丼(900円)」だ。1日限定50食ではあるものの、慌てなくてもいつでも買えた(笑)。白米の上にキムチを敷き詰めて、そこに韓国のり、温泉玉子、さらにヒレカツ2枚がトッピングされていた。ヒレカツをキムチでくるみながら食べると、コチュジャンの辛さがより際立つ韓国テイストで、実においしかった。

 逆にイマイチだったのが、井上晴哉プロデュースの「井上晴哉満腹丼(1050円)」。店頭には「沖縄産アグー豚使用」と大々的に謳われていたので、てっきり「井上選手は沖縄出身だったのか」と思っていたら、ホームページを見ると、「井上選手の出身地・広島産レモンをギュッとしぼって召し上がり下さい」と書かれていた。なんだそれ、レモン推し?

 さらに、ごはんの割に肉が少なく、肉とごはんの配分を間違えて食べたため、最後は白米が大量に余ってしまった。しかも、おかずらしいおかずは岩塩が振りかけられたアグー豚だけなので、単調な感じは否めず、ただただコスパの悪い弁当という印象しか残らない。蛇足ながら、球場販売価格は1050円なのに、球団公式ホームページでは980円と書かれている理由はよくわからない。

(つづく。次回は西武・楽天編)

長谷川晶一(12球団ファンクラブ評論家(R))●文 text by Hasegawa Shoichi