日本の陸上短距離界に超新星が登場した。ガーナ人の父、日本人の母を持つサニブラウン・アブデル・ハキーム(16=城西高)だ。

7月にコロンビアで行なわれた「世界ユース陸上競技選手権」では100mで10秒28、200mで20秒34の自己ベストを出して優勝。一躍、その名を世界に轟かせたサニブラウン。

「200mの優勝タイムは、あの"世界最速男"ウサイン・ボルトが16歳のときに作った20秒40を上回る大会新記録。まだ粗削りながら、彼の成長は驚異的です」(スポーツ紙デスク)

日本の男子100mといえば、桐生祥秀( 19=東洋大)が、今年3月に米テキサス州の大会で追い風3・3mの参考記録ながら9秒87をマークして注目されたが、桐生はケガが多いのが気がかりだ。

サニブラウンは夏のインターハイの100mこそ2位に終わったが、得意とする200mで優勝。北京で行われている世界陸上の代表入りも果たした。

「スタートに難があるなどの課題もありますが、まだ伸びしろがあると感じさせてくれるのが彼の最大の魅力です」(陸連関係者)

福岡生まれのサニブラウンは小3で陸上を始め、中学からは中高一貫校の城西へ。187cm、76kgの恵まれた体躯は、いまなお成長中というから頼もしい。

「彼の母はハードルでインターハイに出場経験がある元アスリート。瞬発力を生む黒人特有の強靱な大腰筋を父から譲り受けていることも、彼の強みでしょう。"桐生選手にも勝てると思う" "ボルトが引退する前に並んで走りたい。将来の目標は世界記録"と言ってのけるメンタル面の強さも特筆ものです」(民放スポーツ局ディレクター)

5年後の東京五輪までにどれだけ速くなっているか、楽しみだ。