『友だちのパパが好き』ポスタービジュアル ©2015 GEEK PICTURES

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山内ケンジ監督の映画『友だちのパパが好き』が、12月19日から東京・渋谷のユーロスペースほか全国で公開される。

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CMディレクターとしてソフトバンクのCM「白戸家」シリーズなどを手掛けるほか、劇団・城山羊の会で主宰を務め、2014年発表の『トロワグロ』で『第59回岸田國士戯曲賞』を受賞した山内ケンジ。2011年の初監督作『ミツコ感覚』に続く『友だちのパパが好き』では、親友・妙子の父親である恭介に恋をしたマヤが、周囲の人間を巻き込みながら繰り広げる恋愛模様が描かれる。

キャストには、恭介役の吹越満、妙子役の岸井ゆきの、マヤ役の安藤輪子をはじめ、石橋けい、平岩紙、宮崎吐夢らが名を連ねている。予告編には、恭介にアタックを続けるマヤの姿や、マヤに呆れる妙子の様子などが映し出されているほか、恭介の愛人の存在や恭介と妻・ミドリの離婚など、妙子の家族を取り巻く様々な問題が垣間見える内容になっている。

なお同作は『第28回東京国際映画祭』日本映画スプラッシュ部門で10月23日に公式上映される。

■山内ケンジ監督のコメント
おおまかに言うとふたつある。ひとつは世代の差のこと。どこの国でもそうだろうけれど、日本でも若者と年配の世代では、まったく文化が違い、住む世界には隔たりがある。で、もっともありえないことが起きたらどうだろう、ということだ。
ある若い女性が、疲れ切った日本経済の中でこき使われて疲れ切っている年配の男を好きだと言ったら?それもジョークや皮肉まじりや何かの裏返しでもなんでもなく、本当にまっすぐ、ありえないほど真剣に、彼女はその年配の疲れ切った男を好きだと言うのだ。なぜかは言わない。冒頭からいきなりそうなっているのである。あるいは、このありえない若い女性と中年男とでロミオとジュリエットが演じられる、と言ってもいいかもしれない。それも真面目に。
もうひとつは、離婚を描くことだ。よくあることかもしれないが、男と女とその娘にとっては初めての経験で、実はとても大きなことだし、確実に彼らにとっては一種の「旅立ち」なのだ。