<資料>
 FRBは10月28日予定の次回FOMCでゼロ金利解除の利上げを行うだろうか。

 日銀が2000年8月にゼロ金利解除を行ったのは、ITバブル破裂に伴うナスダック指数暴落が始まって100営業日を少し過ぎたタイミングだった。この頃は株暴落第一幕は終わり、株は反発局面に入っていたため利上げ判断は行いやすかったと考えられる<資料参照>。

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 別な言い方をすると、当時も株暴落第一幕は50営業日過ぎまで続いていたので、そんな株暴落の最中、そしてそれが一服して間もない段階では日銀もゼロ金利解除はやりずらかった可能性がある。

 その観点からすると、これまでのところ上海株はやはり50営業日過ぎが安値になっているものの、依然として安値圏での推移が続く中で迎えた9月FOMCでの利上げ判断は困難だったと考えられる。

 ただ次回FOMC10月28日は、上海株暴落が始まってから100営業日手前で迎える予定だ。過去のバブル破裂パターンを参考にすると、上海株も下がり過ぎ修正局面に入っている可能性があり、それこそ2000年8月の日銀ゼロ金利解除のタイミングにも近いだけに、9月よりは利上げが判断しやすくなっている可能性はある。

 ただ2000年の日銀に比べ、今回のFRBゼロ金利解除を慎重にさせるもう一つのポイントは、このFRBが世界的に見て最初の利上げになるということ。2000年8月に日銀がゼロ金利を解除する前、同年5月にFRBは利上げを行っていた。

 要するに、2000年当時は一部で株暴落は起こっていたが、その中でも利上げを行う中央銀行があったことは、日銀がゼロ金利解除を目指す上で強い拠り所となったと考えられる。これに対して、今回のFRBはそんな「拠り所」もなく、むしろ自らが金利正常化の先例となれるかが問われているわけだ。株安とともに、この点もFOMCを慎重にさせるだろう。(了)

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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、投資情報会社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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