今季のメジャー4試合で2勝を含むすべてトップ5と圧巻の成績をおさめ、プレーオフシリーズ最終戦「ザ・ツアー選手権 by コカ・コーラ」で優勝。22歳にして史上最年少の年間王者に輝いたジョーダン・スピース。PGAツアーでは決して飛ばし屋ではないが安定したショットと、パッティングで頂点に上り詰めた。

 しかし、他のツアープレーヤー達がスピースをもっとも評価する点はメンタル面。大きなプレッシャーのかかる場面でも乱れることない“心”こそが、スピースの最大の強みといえる。
 その強さの大きな要因の一つが、コーチであるキャメロン・マコーミック氏の教えだ。「彼の教えはより細かなところをショットで目指していけば、ミスした時のダメージも小さいというものなんだ」。端的に言うと、ターゲットを大きく設定するとミスした際もミスの範囲が大きくなるが、細かなターゲットにフォーカスすることでミスした時のダメージを最小化するだけでなくより集中力も高めていくことができるということか。
 スピースが説明する。「単純に大きなフェアウェイを大まかに狙うのか、それとも、例えば左にある木の小枝を狙っていくと自分に言い聞かせるのか。確率的には、落ち着いてそこを狙えば、小枝に当たらなくてもターゲットを大きく外すことはないでしょ? 緊張感のあるシチュエーションでそういったことを考えると、自分の頭がよりゼロへと近づいていく。それが、僕にはうまく働いているんだ」。
 目を見張るようなビッグドライブがあるわけではない。“地味”なんて言われることもある。だけど、この22歳は確かな勝利の方程式を持っている。優等生的な見方もされるが、幼い頃から弟と競わされてきた事による負けん気の強さも魅力の一つ。気性も激しいものを持ち合わせている。
 「僕は距離はでないけど、いかにボールをカップに入れるかという確かな方法を見つけたんだ。他の人は分からないけど、僕はもしリーダーボードにローリー(マキロイ)やダスティン(ジョンソン)、バッバ(ワトソン)の名前があったら、逆に“やってやろう”という気持ちになるね」。気持ちは熱く、プレーは冷静に。スピースは確かな足取りで歴史を作っていく。
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