お茶の時間に、秋の夜長の食卓で。ほっこり和む「作家ものの器」で、おいしい秋を満喫

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サンマ、松茸、栗、カボチャなど、秋はおいしいものがたくさん。10月に入ったら、もう年末にむけて仕事がバタバタ…なんてことも考えると、今のうちに旬のものをゆったり食べて、栄養を蓄えておくべし! 

そこで今回は、手仕事の温もりが感じられる作家ものを中心に、“おうちごはん”を充実させる器を、人気雑貨店3店からセレクト。お気に入りの器を見つけて、秋の味覚をよりいっそうおいしく味わって。◆永く使える生活道具を扱う「KOHORO」で汁椀とごはん茶碗も新調して、おいしい新米を味わう


二子玉川の高島屋裏に店を構える「KOHORO(コホロ)」は、作家ものの器や手作りの工芸品を日本全国から集めた店。素朴なテイストの器は、新米を味わうのにぴったり。

福井県で日常使いの漆器を製作する山岸厚夫による「渕布汁椀」(写真奥)は、使い込んだ風合いも楽しめる器。使っていくと左の「曙」は黒漆が磨り減って朱の部分が、右の「根来」は逆に朱漆が減って黒い部分が出てくるそう。

三重県の伊賀・丸柱で活動する陶芸家、城進の「飯碗」(写真中央)は、渋みのある絵付けが特徴的。深みのある色合いに、つややかな新米が映えるはず。組み合わせたいのが、長野県・松本市で生活道具を手がける酒井隆司の「箸」(写真手前)。素材は桜で、ほどよい太さが手になじむ。

写真)奥から、「山岸 厚夫 渕布合鹿椀」(6480円/曙、根来)、「城 進 飯碗」(小2592円、大2700円)、「酒井 隆司 箸」(大人用1944円、子供用1620円)、/以上、KOHORO

◆ストーリー性が感じられる「Ekoca」の器で、ゆったりとした時を過ごして


恵比寿の「Ekoca(イコッカ)」には、陶磁器や漆などの生活雑貨やあけびのかごなど、シンプルな美しさで、暮らしを楽しくしてくれる生活雑貨が並ぶ。不定期で、ネットでの注文販売や出張販売を中心に活動する「御菓子屋うえだ」の焼き菓子も入荷するというから、ぜひHPでチェック!

長崎県波佐見で活動する陶芸家、吉田健宗は、上品で、どこか愛らしさを感じる作風が持ち味。淡いイエローの「マグ」(写真左)のソーサーとプレート(写真中央)を時計に見立てて、文字盤が描かれている。センター部分に「イコッカ」のロゴがあるのは、お店の12周年を記念して描かれたものだからとか。焼き菓子やケーキをいただくのにぴったり。

また、栃木県益子の漆作家・蜂谷 隆之による「旅盃」(写真右)は、表面に森の風景が描かれていて、漆塗りならではの艶やかさで幻想的に浮かび上がる。サイズ違いの2個がセットで入れ子になる。付属の巾着に入れて、旅行やアウトドアなどの機会に使うのもいいかも。

写真)左から、「吉田 健宗 マグ」(3456円)、「吉田 健宗 時計皿 小」(2160円)、「蜂谷 隆之 旅盃(2個セット、巾着付き)」(14040円)/以上、Ekoca

◆シンプルで上質なものが集まる「Spiral Market」で扱うイイホシユミコの器で、ホッとひと息


永く愛用できるシンプルデザインのプロダクトが揃う表参道の「Spiral Market(スパイラルマーケット)」。こちらでは、“手作りとプロダクトの境界にあるもの”をコンセプトにした磁器作家・イイホシユミコに注目。その器たちは、量産されるプロダクトであるのに、どこか手の温もりが感じられる。

写真手前のプレートは、「旅に持っていく、旅の記憶を持ち帰る」をテーマにした「Bon Voyage」シリーズの1枚。サイドに持ち手がついた「プレートSS」は、さっと手に持てる気軽さが良い。秋の夜長に、ちょっとしたおつまみとともに一杯…というときには、低い脚にぽってりとした丸みが特徴的な「yumiko iihishi ワイングラス」と潔いほどシンプルな「yumiko iihoshi ステンレスコースター」(写真奥)でコーディネートして。ちょっと大人な時間を過ごせそう。

写真手前から)「Bon Voyage プレートSS」(2700円/イエロー、グレイ)、「yumiko iihishi ワイングラス」(3456円)、「yumiko iihoshi ステンレスコースター」(1620円)/以上、Spiral Market