その“自動車ローン”で本当にいいの?賢いローンの選び方

写真拡大

自動車ローンを借りるとき、車の販売店がすすめる自動車ローンをすすめられるままに使っていませんか?
販売店がすすめるローンの中には、「残価設定型ローン」といった内容が複雑なローンもあるため、メリット・デメリットを知らないと「こんなはずじゃなかった…」などということになりかねません!
­
そこで今回は、自動車ローンの種類とメリット・デメリット、選び方についてご説明します。自動車ローンの種類自動車ローンは大きくわけると以下の2種類があります。
­
A: 銀行の自動車ローン
銀行(信用金庫、信用組合、労働金庫なども含む)が提供している自動車ローン。
B: ディーラー系自動車ローン
車の販売会社で申し込む自動車ローン。販売会社系列のファイナンス会社や信販会社が提供している。
­
では、2つのローンのメリット・デメリットについて見ていきましょう。「銀行の自動車ローン」のメリット・デメリット<メリット>
・金利が低い
・銀行の選択肢が多い
・中古車にも利用できる
・給与振込口座などの設定がある場合、金利が低くなることがある
­
<デメリット>
・車を担保にしないため、審査が厳しい傾向にある
・銀行に自分から申し込む必要がある
・審査に日数がかかることが多く、審査と購入のタイミングを自分で調整しなくてはならない
­
「審査が厳しく、日にちや手間もかかるが、金利が低い」のが銀行の自動車ローンといえます。「ディーラー系自動車ローン」のメリット・デメリット<メリット>
・車を担保にするため、審査に通りやすい
・手続きがラク(販売店で手続きが済む、審査と購入のタイミングを自分で調整する必要がない、など)
­
<デメリット>
・金利が高い
・ローンの選択肢が限られる
・ローンの返済が終わるまで所有権は販売会社系列のファイナンス会社や信販会社にあるため、車を売りたい場合や買い換えたい場合に、ローンの一括返済を求められるなど、手続きがめんどう
・繰り上げ返済したい場合に手数料がかかったり、一括返済を求められたりすることがある
­
「金利は高いが、便利で審査に通りやすい」のがディーラー系自動車ローンといえます。
­
では次に、主に販売会社経由で申し込む場合が多いものの、最近人気のローンを紹介いたします。「残価設定型ローン」とは3〜5年後の下取り価格(残価)をあらかじめ設定し、車の購入代金から下取り価格を引いた金額でローンを組む「残価設定型ローン」は、下取り価格分だけローンの支払いが軽くなるため人気が出てきた自動車ローン。
そのため、3〜5年後に「/啓屬貿磴ぢ悗┐襦廖岫⊆屬鯤屬后廖岫車を買い取る」の3つの選択肢から選ぶことができます。
­
販売会社経由で申し込むケースがメインですが、最近では、「残価設定型ローン」の取り扱いを始める銀行も多くなりました。
「残価設定型ローン」のメリットとデメリットは以下の点です。
­
<メリット>
・下取り価格分、月々のローンの支払いが少なくなる
・3〜5年後に、「新車に乗り換える」「車を返す」「車を買い取る」の選択肢から選ぶことができる
・一般的な車の買い替え時期である3〜5年後に新車に乗り換え、また残価設定型ローンを組むことができる
­
<デメリット>
・ひどいキズをつけたり、規定の走行距離をオーバーしたりすると追加金を取られることがある
・「残価設定型ローン」を組める車種が限られている
・ディーラー系自動車ローンの場合、下取りしてもらって新車に買い替える場合、同じ販売店からしか買えない。
­
「キズをつけずに運転でき、数年で新車に乗り換えたい」人向けのローンといえます。自動車ローンの選び方銀行・ディーラー系自動車ローンのメリット・デメリットから考えると、手間を惜しまない人なら金利の低い銀行の自動車ローンがおすすめです。
手続きが面倒くさい人や、ローン審査に自信がない人はディーラー系自動車ローンという選択肢になるかと思います。
­
または、数年後に同じ販売会社で新車に買い替えを予定しているなら「残価設定型ローン」でもいいでしょう。
けれど、車に長く乗りたい人や車を自由に選びたい人には、「残価設定型ローン」ではなく、ふつうの自動車ローンがおすすめです。

­

<プロフィール>

おおいみほ

ファイナンシャルプランナー(AFP)/二級ファイナンシャル・プランニング技能士
銀行にて、預金商品やローン商品、クレジットカード商品のマネジメント業務を経て、現在はウェブサイトなどのマネー関連記事の執筆、個人投資家として活動中。
­

写真© studiopure - Fotolia.com