『髪は増える!』山田 佳弘 自由国民社

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 貧血、低血圧、生理不順、低体温......これらの症状に心当たりのある方、薄毛に注意です。1日平均100本も抜けるという髪の毛。とくに、夏場から秋にかけては100本以上抜けるともいわれています。

 そもそも髪の毛とは、頭皮の毛細血管から毛乳頭に血が巡り、毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことで伸びていくもの。そのため頭皮まで十分に血が巡り、細胞分裂が活発に行われれば、抜けた分はきちんと生え替わっていくそうです。

 しかし、冒頭の症状は、血液循環の不良がその一因。血流悪化状態が続くと、頭皮にも十分な血や栄養がいかなくなり、薄毛を引き起こしかねません。

 薄毛が気になり出した方は、頭にのみ意識を向けるのではなく、髪の毛が育つための基礎、つまり全身にきちんと血と栄養が巡る状態を作り出すために、まずは食や睡眠など、生活習慣を見直してみる必要がありそうです。

 本書『髪は増える!』では、「毎日1回30分、2回のウォーキング」や「お風呂はゆっくりと湯船に浸かって、体を温めて腹式呼吸をする」ことなど、具体的な方法が紹介されていきます。

 こうした生活習慣を見直したうえで、ヘアケアにおいて気をつけたいこと。本書の著者・山田佳弘さんは、"湯シャン"をすすめます。

 湯シャンとは、シャンプーを使わずに、お湯のみで頭皮と髪の毛を洗うこと。ざっと1分程度お湯を流しながら、指の腹でなぜるように頭皮を洗い、髪の毛は手櫛で梳くように何度も洗うのだそうです。

 シャンプー同様、リンスやコンディショナー、トリートメントも禁止。どうしても毛をまとめたいときには、ローションやスプレータイプのものを手のひらにとって、毛の表面につける程度に留めておく方が良いとのこと。そして、洗い終わった後は、タオルで拭き取り、ドライヤーで頭皮を中心に乾かすことが重要だといいます。自然乾燥は頭皮が冷えるため、毛の育ちが悪くなるそうです。

 また、髪を洗うことの目的は、「頭皮の緊張を緩めて日中弱くなっている血の流れを回復しやすい環境を取り戻すこと」にもあります。

「夜寝る前に洗髪することで、寝ている間に休息のための副交感神経が優位に立ちやすくなり、痛んでいるところや弱っているところに血が巡ることで自己修復に役立つのです」

 交感神経が優位に立っている、朝に洗髪をしても自己修復ができないため、洗髪は、朝シャンではなく、夜寝る前の湯シャンを心がけましょう。

 秋になり、抜け毛が気になってきたという方、是非本書にて紹介されている方法を試してみてはいかがでしょうか。