「パワースポット巡りをするのが趣味」という方が結構いるようです。

しかしながら、せっかくパワースポットに行っても、マナーを守っていなかったら効果があるどころか、逆効果になる場合もあります。

今回は伝統的なパワースポット寺社にまつわる、最低限のマナーのお話です。

 

1、勉強してから行く

「○○神社の△△滝はパワースポット」などと聞くと、すぐにでも行ってみようという気になります。しかし、「ただ何となく、流行っているから来た」では神様仏様に失礼です。

まずはその場所がどのような歴史があり、どんな神様がお祀りされているかなどを少しでも勉強してから行くのがマナーというものです。

また大抵のパワースポットは自然豊かな場所にあることが多いので、どのくらい歩くのか、ふさわしい服装や靴、開いている時間帯など事前にしっかり予習することが大切です。最近は公式ホームページを持つ寺社なども増えましたから、情報は手に入りやすいと思います。

事前に予習や準備をしなかったせいで、怪我をしたり、危うく遭難しかけたりしたという人もいます。大事故になってからでは遅いですから、情報収集は怠らないようにしましょう。

 

2、御神木に触らない

御神木や巨大な石など、パワーがありそうなものには、とりあえず触ってみたくなるのが人間の性でしょう。しかしながら、沢山の人が触りすぎて木の肌がぼろぼろになってしまった可哀想な御神木を目にすることが最近多いです。

べたべた触って木の皮を痛めてしまった人と、触らずに感謝と祈りを捧げる人、神様仏様はどちらの方が喜ぶでしょうか。触らずとも近くにいるだけでパワーは十分いただけます。ぜひ覚えておいてください。

 

3、写真を撮る場合

流行のパワースポットに来たら、写真をとってSNSなどにアップしたい人もいるでしょう。

しかし、基本的に神様仏様を撮影するのは失礼にあたります。寺社の職員がいたら、先に「ここは撮影しても良い場所か」を確認してから行ってください。また許可を得たからといって同じ場所に陣取り、長時間撮影する様なことは控えましょう。寺社は撮影スポットではありません。写真を撮るのに夢中でお参りをする人たちの迷惑になっていないか、良く考えながら撮影しましょう。

 

 

パワースポットで大切なのは、謙虚さと感謝する気持ちを持つことです。神様や仏様がすぐ近くで見ていると思い、自分勝手で強欲な行動は控えましょう。

 

 

神職資格を持つ占い師 夕維(ゆい)

神職として神社に奉仕するかたわら、方位術、姓名判断、手相など東洋系の占術を主に独学で勉強する。現在は独立し、東京と地元長野県で活動中。