Doctors Me(ドクターズミー)- "側湾症"、これってどこか悪いの?

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側湾症(そくわんしょう)には生まれつきのものと成長につれて起こるものとがあるといわれていますが、原因についてはまだわかっておらず、また遺伝するかどうかもはっきりしていないといいます。また、なぜか女性に多い病気なのだとか。今回は、この側湾症について、医師に詳しく伺いました。

どこの病気なの?

側湾症とは背骨が左右に湾曲したり、捻れたりしていることを言います。側湾が軽度であれば、問題はありませんが、約20度を超えると問題が多く起こるようになります。

<通常の背骨の状態とは>
そもそも、人間の背骨は生理的に前後になだらかな湾曲があります。これは前かがみになったり、歩いたり、しゃがんだりするのに必要な湾曲で、体を横から見ると背中と腰の辺りで後ろに、おへその辺りで前になだらかに湾曲しています。このように背骨は前後に湾曲がありますが、通常は左右には湾曲していません。

気になる、その症状とは?

側湾症の症状は初期には特に重症なものはありませんが、次のような状態が見受けられるケースも。

・外見上まっすぐに立っても左右の肩の高さに差がある。
・背骨が左右に曲がっている。
・歩行時に体が左右に揺れるのを認める

<思春期に起こる側湾症にや要注意>
乳児健診などで早めに発見することができますが、成長につれて起こる側湾症、特に思春期に起こる側湾症は発見が遅れてしまうことが問題です。女性に多い病気で外見上の変化を伴うので、恥ずかしくて受診しないために発見が遅れることが多いです。一旦側湾になると、成長につれて徐々に側湾が進むことが多く、側湾が進んでいって約20度をこえると、次のような症状が起こることも…。

<側湾症の進行で起こる症状>
・背骨の変形によって脊髄を圧迫して長時間歩くと痛みが出る
・太ももやお尻が痛んだりする坐骨神経痛が起こる

治療には早期発見がなにもよりも重要

治療するには側湾症であることをなるべく早く発見することが非常に大切です。軽症のレベルで発見できればコルセットや装具によって側湾を改善し、成長につれて側湾が悪化することを予防することができます。しかし上記のような症状が出るくらいに進んでしまうと、手術による治療が必要になることがあります。

成長期を過ぎて側湾症が疑われた場合…

それ以上に側湾症が進むことは稀ですが、念のために整形外科を受診してどの程度の側湾があるのかどうかを調べた方が良いでしょう。

原因は不明…

側湾症の原因がはっきりしていないため、残念ながら思春期の女性で姿勢が悪い人や足が悪い人が起こり易いという以外には側湾症になりやすい人の特徴ははっきりしていません。

医師からのアドバイス

入浴時にまっすぐに立って自分の体を鏡に映して肩のラインに左右差がある時や、靴底の減り方に明らかな左右差がある時は恥ずかしがらずに一度は整形外科を受診してレントゲン検査を受けるようにして下さい。側湾症は早く発見できれば、装具をつけるだけで治ることが多い病気です。

(監修:Doctors Me 医師)