おからが壁や床に─?豆腐料理店「三代目茂蔵」を展開する篠崎屋<2926>がおからを使った建材を建材メーカーと共同開発し、店舗の壁や床に使う準備を進めている。同社は「おからを建材の原料に使うのは世界初ではないか」と話している。

 豆腐の製造も手がける同社は、1日あたり3トンのおからが出る。これまでもおからの再利用を模索してきており、「おからドーナツ」などを商品化してきた。しかし、8割を産業廃棄物として処分しているのが現状だ。有効活用の道を探っていたところ、昨年12月、建材メーカーと新建材開発の話が持ち上がった。

 新建材の材料は、おから20%、樹脂45%、廃木材35%で、樹脂部分には豆腐の容器を利用する。熱を加えて成型するため、いったん建材にしてしまえば腐ることもない。プラスチックのようにツルツルしているが、表面を削ることにより木材のように見せることができるという。強度や耐久性が一般の木材よりも優れており、内装材のみならず、柱として利用することも可能だ。同社では「おからで家を建てることもできるかもしれない」と夢をふくらませている。

現段階では量産体制が整っていないが、開発した建材メーカーでは特許申請を検討するとともに、パソコンのフレームや車のパネルに応用できるか研究している。【了】