かつてヤフー株が初値200万円から株価1億6000万円を突破し、株式分割を重ねたことで1997年の上場直後に同社株を手にした人は資産を300倍超にまで膨らませた。こうした「超大化け株」はいつの世にも潜んでいる。では現在、そうした可能性を秘めた銘柄は何か。カブ知恵代表・藤井英敏氏が解説する。

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 まず注目は、バイオベンチャーのそーせいグループ(東証マザーズ・4565)だ。バイオベンチャーは開発から収益化まで時間がかかるため、赤字企業が少なくない。そうしたなか、同社は数少ない黒字企業であるうえ、将来性も併せ持つ「黒字で夢のあるバイオ企業」の筆頭格といえるだろう。

 それを可能にしているのは、同社の研究開発が単一ではなく、リスク、期間、費用の異なる開発品を組み合わせることでバランスのあるポートフォリオを構築していることにある。

 業績は絶好調で、今期(2016年3月期)予想は、売上収益が前期比219.6%増の117億円、営業利益が同432%増の約59億円、税引前利益が同332.8%増と極めて大幅な増収増益の見通しだ。

 株価は1年程度で1万円台突破が望めるし、さらにスケールの大きい相場に育つ公算が大きい。NISA(少額投資非課税制度)口座で5年も持てば、株価100倍になってもおかしくない「超大化け株」としてのポテンシャルを秘めている。

 もうひとつ、ジグソー(東証マザーズ・3914)も一発逆転が可能な有望株と見ている。今年4月28日に新規上場した同社は、人工知能やロボット型ソフトウェアをベースとした自動制御システムをクラウドで提供するほか、IoT(モノのインターネット)分野ではビッグデータを活用した自動運用サービスで英国の有力企業と提携。簡単にいってしまえば、今後有望視される多くの市場で競争優位を築くための体制を整えているのだ。

 今期(2015年12月期)業績は、売上高が前期比36.1%増、経常利益が同134.3%増と増収増益を予想するが、その先も海外展開の進行に伴いさらなる成長が期待できる。株価は1年程度で2万円台到達が十分見込めるし、もっと短期、あるいは長期的にも大化け期待が高いと見ている。

 これら2銘柄は「一発逆転可能な超大化け株の2トップ」といえるだろう。

※マネーポスト2015年秋号