格闘技大好き芸人、ケンドーコバヤシと品川祐が語るUFC日本大会の見所とは?

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世界最高峰の格闘技イベントUFCの日本大会がいよいよ9月27日(日)、さいたまスーパーアリーナで開催される。

ジョシュ・バーネットvsロイ・ネルソンのメインイベントの他、山本“KID”徳郁(のりふみ)、堀口恭司、水垣偉弥(たけや)ら日本人ファイターも多数出場する。そこで、格闘技大好き芸人のケンドーコバヤシ品川祐(ひろし)が、日本大会の見所をレクチャー!!

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―おふたりは『ROAD TO UFC JAPAN』という番組(テレビ東京で放送中)のMCを務めています。

8人の日本人選手が2チームに分かれ、それぞれジョシュ・バーネットとロイ・ネルソンの指導を受けながら試合をして、勝ち上がったふたりが日本大会で決勝を闘い、優勝者はUFCと本契約を結ぶ…その過程を追う番組で、選手たちの背景や内面を描き出すドキュメンタリーでもありますが、印象に残っているシーンは?

品川 日本大会で廣田瑞人(みずと)選手と決勝戦を闘う、石原夜叉坊(やしゃぼう)選手の言葉ですね。夜叉坊選手は見た目も言動もチャラいんですが、10代でお父さんを亡くしていて、「日本大会という大舞台で、おとんが好きだった曲『ライオンの子』をテーマ曲として流したい」と。

それまで描かれていた彼の姿と大きなギャップがあって、カウンターパンチのように響きましたね。家でひとりで観ていたら号泣してたかもしれない。

ケンコバ あれは番組ゲストのKID選手もVTR観て泣いてたもんね。こっちがツッこむ前に自分で「泣いてないよ」って言ってましたけど。

品川 完全に泣いてましたよね、Tシャツの前をびっしょりにして。

ケンコバ 親父の歌っちゅうもんはあるんですよ。うちの親父も加山雄三さんの『海 その愛』をしょっちゅう歌っていて、俺もカラオケで歌いますもんね。

―ケンコバさんがグッときたシーンは?

ケンコバ DJ.taiki選手とコーチのジョシュ・バーネットのやりとりですね。DJ選手は、声優の田村ゆかりさんが大好きなアニメオタクなんですけど、他の選手たちと馴染めず、挙句の果てに「自分はこの番組にハメられてる」とか言い出す。そんな彼に、ジョシュはずっと寄り添ってケアするんですよ。

品川 DJ選手の氷の心を、ジョシュが溶かしていくというね。

ケンコバ 人間嫌いだったDJ選手が、他の選手と交流を持てるようにまでなっていった。尖った人間が大人になっていくというドラマを見ましたね。

―30分番組という限られた枠で、人間ドラマもしっかり描いてますよね。

品川 だから、僕らのスタジオトークが大幅にカットされても文句言えないんですよ。

ケンコバ あの話、カットされたか〜と思う回も何度かありましたけど、カットしてくれてよかったと思う回のほうが多かったですね(笑)。

品川 しょうもない話をしますからね(笑)。

―UFCは、PRIDEやDREAMなど、かつての日本のメガイベントとは演出面もひと味違います。

ケンコバ 日本のイベントもよかったですけど、UFCはまた空気が違っていいですよね。撮影しているクルーからみんなカッコよく見えるんです。そして、トップ選手が大金持ちになっているという現実を作っているのは、すべての業界が見習わないといけない。

品川 階級が全部で8つもあって、女子の階級も増えているので、タイトルマッチも多いし。あとは、デイナ・ホワイト社長のこだわりですね、勝つだけじゃダメで、面白い試合をしないと契約を解除されてしまうというシビアな世界で。

―選手がツイッター上で対戦相手を罵(ののし)ったりするのもアメリカらしくて面白いですよね。女子バンタム級王者のロンダ・ラウジーに至っては、ボクシングのフロイド・メイウェザーとやりあったり。

品川 僕、ロンダ・ラウジー大好きなんですよ。彼女が強くなっていく過程を描いたドキュメントDVDを買って、酒を飲みながら後輩に見せたら、字幕もなく英語だけなんで呆れられましたけど(笑)。タレントとかアイドルも含めて、今一番好きな女性がロンダ・ラウジー!

ケンコバ (週プレの誌面を見ながら)紗倉まなちゃんより?

品川 (無視して)ロンダはすごく気が強くて、恐い顔で入場してくるんですが、笑顔がめちゃくちゃカワイいんですよ。そのギャップがたまらなくて。

ケンコバ まなちゃん、俺のこと書いてくれてるよ。「ケンドーコバヤシさんに『キン●マとサオ、どっちを舐めるのが好き?』と聞かれました」って。

品川 ホントに書かれてるじゃん!(笑)

ケンコバ ありがと、まなちゃん!

品川 ロンダは入場する時にすごいブーイングを浴びることもあるけど、それも好きなんです。

ケンコバ それは自分と照らし合わせて?

品川 僕の場合は、称賛の声はないですけど(笑)。

ケンコバ ハハハッ。ブーイングを称賛に変える計算ができない(笑)。

―それにしても品川さん、ご自身もナイスシェイプですね。ブルース・リーが創始した截拳道(ジークンドー)をやっているんですよね?

品川 格闘技だけじゃなくて、ゴールドジムに行ったりもしてます。

―一体、何を目指してるんですか(笑)。

品川 よく聞かれるんですけど、何も目指してないです。

ケンコバ さっきの取材でも同じ質問されてましたね。ということは、みんなどこかで「品川は間違えてるんじゃないか」と思ってるんですね(笑)。

―ケンコバさんは鍛えているんですか?

ケンコバ 僕は内臓から鍛えるトレーニングをしてます。内臓と肛門です。とりあえず下痢するまで飲んで、朝は目覚まし時計より先に腹がグルグルグルッと鳴って、トイレまでダッシュ! 走ることから一日が始まりますから。

―便意が目覚まし時計(笑)。さて、UFCに話を戻すと、個人的に応援している選手は?

ケンコバ 日本大会では、やっぱKIDさんね。本当に華のある選手で、あの人が気持ちいい勝ち方をすればまた日本の格闘技に火がつく…そんな可能性を持っている人ですから。

―『ROAD TO UFC JAPAN』の収録で触れ合ったKID選手の印象は?

品川 どんどん好きになるっていうか。一回目の収録で、KIDさんは衣装のスニーカーを忘れたと言って、足にリーボックのマークを書いてました。

ケンコバ カタカナで「リーボック」ってね。愛すべき人ですね。

品川 年を重ねても「勝てるまで辞めないよ」と言っているKIDさんに、自分たちを投影しちゃうというか。食事制限もして体のメンテナンスも頑張っていて、より好きになっちゃいますね。

ケンコバ ほとんど酒も飲まないし、野菜やフルーツ中心で週に一度くらいしか肉を食べないらしいです。

品川 あそこまでストイックにできるのはカッコいいですよね。

―他に注目している選手は?

ケンコバ やっぱり『ROAD TO UFC JAPAN』決勝戦の、廣田選手と夜叉坊選手ですね。このふたりはキャラも経歴もまったく違うんです。廣田選手は一度UFCに出たことがあるけど放出されているから、リベンジという意味もありますよね。一方の夜叉坊選手は華があるから、いい勝ち方をしたら振り向く人も出てくるんじゃないかな。

品川 KIDさんの弟子の堀口選手も。4月にフライ級タイトルに挑戦して負けちゃいましたけど、UFCで日本人がランキング入りしてタイトルマッチをやるのはすごいことなんですよ。もっと日本のメディアで取り上げられてもいいのになと思いました。

―最後に、最も日本大会に期待することは?

ケンコバ 「来年以降も日本で開催したい」とUFCに思わせるくらいの熱を日本のお客さんが見せることですね。こんなに盛り上がるんやったら、またやらなきゃなって、向こうに思わせるくらいの大会にしたいですね。

品川 あとは「日本人、全勝ち」ですかね。廣田選手と夜叉坊選手は日本人対決ですけど、KIDさん、堀口選手、水垣選手…全員の勝利を見届けて、気持ちよくさいたまスーパーアリーナから帰りたい。そうしたら僕も気持ちよく格闘技の練習に打ち込めるんで!(笑)

■『UFC FIGHT NIGHT JAPAN 2015』

9月27日(日)/さいたまスーパーアリーナ/午前8:00開場、午前9:00オープニングファイト開始予定

●WOWOWで午前8:30から全試合生中継予定(対戦カードなど詳細はHPにて)

【編集部追記】

取材後、山本“KID”徳郁vsマット・ホーバー戦が、両者のトレーニング中の負傷のため、中止になることが発表されました

(取材・文/中込勇気 撮影/平工幸雄)