貴重な作品も特別出展!東京都美術館で「マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展」

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「印象派の巨匠」として知られるフランスの画家・モネの名前は、アートファンでなくても知っている女子は多いはず。彼は晩年まで多くの作品を手元に残し、死後にそれらの作品がモネの息子ミシェルによって寄贈されたことから、パリのマルモッタン美術館は世界でも有数のコレクションを所有することになったのだとか。そんなモネのプライベート・コレクションを含む“究極のモネ展”をご紹介。

2015年9月19日(土)から12月13日(日)まで、上野の東京都美術館で開催されている「マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展 『印象、日の出』から『睡蓮』まで」には、10代から晩年に至るまでのモネの作品が約90点も集結。

初期の頃から作品を収集していたド・ベリオ医師のコレクションから、後に「印象派」という呼び名ができるきっかけとなった《印象、日の出》など、めったに見ることのできない貴重な作品も展示される。

また、本人のプライベート・コレクションに加えて、10代の頃に描いたカリカチュア(風刺画)なども登場。これらの絵は画材店の店先に飾られ、やがて本格的に画家をめざすパリへの留学費用になったとか。


1912年、72歳の頃に白内障にかかったモネの絵は、少しずつ表現に変化が見え始めるけれど、その変化を知ることができるのは、有名な「睡蓮」の連作や、最晩年に描かれた「日本の橋」などのシリーズ。

ほかにも、白内障の手術後に愛用していたという黄色いメガネをはじめ、パイプやパレットなど愛用の品々も展示され、モネの人生をリアルに感じられるのも、この展覧会の特徴。


ちなみに、モネ展オフィシャルサポーターで、音声ガイドのナビゲーターも担当する俳優・田辺誠一さんが描いた「かっこいいモネ」が、同展のオフィシャルキャラクターを務める。

「エキュート上野のショップでは、『かっこいいモネ。』のマカロンやラテ・アートなど、さまざまなコラボアイテムが登場します。展覧会の帰りに、お楽しみください」と、広報担当者さん。

ほかにも、パティスリー界の第一人者ピエール・エルメ氏ととコラボレーションした期間限定のオリジナルギフトも販売される。写真は、左から、「キャレマン ショコラ (日の出)」(1296円)、「ボンボン イスパハン&ロータス (睡蓮)」(1080円)、「サブレ サティーヌ (小舟)」(972円)。

クロード・モネの絵画と人生に光を当てた“究極のモネ展”を、展覧会とともに、いろいろなアプローチで楽しんで。

トップ画像:クロード・モネ《印象、日の出》1872年Musee Marmottan Monet, Paris(C) Christian Baraja 東京展展示期間:9月18日=10月18日 
上:クロード・モネ《劇作家フランソワ・ニコライ、通称クレルヴィル》1858年Musee Marmottan Monet, Paris(C)Bridgeman-Giraudon
中:クロード・モネ《睡蓮》1903年Musee Marmottan Monet, Paris(C)Bridgeman-Giraudon
下:撮影:うらべひでふみ
※上記、「Musee」の最初のeはアクサン付き