Q:5年前に緊急の開腹手術をして、胆嚢と十二指腸、胃の一部を切除しました。そのためか、ときどき便意をもよおしても、便が出そうなのに出にくく、苦しむことがあります。とりあえず体を動かすと、出ることがあります。何か良い方法はないでしょうか。ちなみに、食事は便秘になりにくいように玄米菜食です。(49歳・自営業)

 A:腸が動き、便意をもよおしているのに、すんなりと便が出ないのは、気持ちが悪いし、苦しいでしょう。原因として、過去の手術が影響していると考えられます。十二指腸からは消化ホルモンが分泌されますし、複数の消化器官を切除したことが、排便の困難を引き起こす要因となっているのでしょう。腹筋も弱くなっていると考えられます。
 排便を促進するための方法としては、ご質問の方も書いているように、外から腸に刺激を与えることが効果的です。お腹をマッサージするのもその一つです。いろいろな方法がありますが、私は腰回し運動をお勧めします。この運動は、生ゴムのバンドをおしりに巻いて、立った状態で腰を左右に回します。生ゴムのバンドは収縮に富んでおり、筋肉にうまく働きます。
 私は、腰痛の改善のために、この運動を勧めています。腰回し運動は、骨盤のゆがみを取る効果があり、ゆがみが取れると、腰痛が改善します。行ったその場で、血液循環が良くなり、骨盤などの骨格が整ってきます。

●立って腰を回転させる
 骨盤は全身の骨格の土台です。土台である骨盤のゆがみが取れ、正常になると、背骨のゆがみも取れてきます。その結果、肩や首のこり、頭重や頭痛などの改善にも効果があります。
 腰回し運動はまた、直接腹部にも働きかけ、腸を刺激します。ですから、排便をもよおさないとき、この腰回し運動を100回、200回と続けて行うと、腸が動いてきます。そのタイミングを逃さずに、排便すれば良いのです。
 ご質問の方は、毎朝、腰回し運動を行う事を習慣にするようお勧めします。そうすると、便意がまったくないときに行っても、便意が起きるようになります。
 また、腸の力が弱いと、排便しても便が全部出切らないことがあります。残便の排泄を促すのにも腰回し運動は役立ちます。なお、腰回しはゴムバンドを巻かなくてもできますが、巻いた方が良いことは言うまでもありません。

山田晶氏(飯田橋内科歯科クリニック副院長)
骨盤療法(ペルピックセラピー)で著名。日本歯科大学卒業。歯科の領域から骨格に関心を持ち、骨盤のゆがみに着目。骨盤のゆがみを自分で取る方法として、腰回しの普及に努めている。