[AFC U-16選手権予選]香港を7-0圧倒!U-15日本代表がグループ1位でU-17W杯アジア最終予選へ

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[9.20 AFC U-16選手権予選 U-15日本代表 7-0 U-15香港代表 ウランバートル]

 9月20日、AFC U-16選手権予選グループKの第3戦がモンゴル首都ウランバートルで行われ、U-15日本代表はU-15香港代表に7-0で快勝。見事グループ1位で来年のAFC U-16選手権本大会(U-17ワールドカップ・アジア最終予選を兼ねる)への出場を決めた。

 試合前、森山佳郎監督は「香港とは昨年(のAFCU-16選手権本大会で)は0-0で前半を折り返してどうなってしまうんだという試合をしている。今回も難しい試合になる可能性は十分ある」と話していたが、その懸念通りの展開となった。

 香港は試合の入りからリスクを避けながら後方に人数を割いて守りを固める形。必然的に日本がボールを持って押し込む形となったが、「相手が中を固めてくる中で攻めあぐねた部分があった」と指揮官が振り返ったとおり、なかなか攻撃の糸口をつかめない。それでも12分にクイックリスタートからFW宮代大聖(川崎F U-15)がGKと1対1の好機をつかむなど徐々に流れを引き寄せると、15分に相手CKの流れから貴重な先制点が生まれた。

 相手CKを弾いてのロングボールから左サイドのスペースで一人前線に残っていたFW久保建英(F東京U-15むさし)が受けて時間を作ると、猛然と後ろから上がってきたMF福岡慎平(京都U-15)がゴール左寄りでパスを引き出し、スペースへ抜け出してファーへと折り返す。ここに走り込んできたのはこの日左MFで先発に入った中村敬斗(三菱養和SC巣鴨ジュニアユース)。「CKからのカウンターは意識していた。ヘディングで行くか迷ったけれど、ボレーは得意なので」と右足ダイレクトで軽やかに合わせて、ゴールを揺らす。守りを固めてきた相手に対して、カウンターから機先を制する見事なゴールだった。

 失点してもゲームプランに変化のない香港に対し、日本はピッチの幅を使いながら攻め立てる。17分、26分、33分と3度にわたってシュートがゴールバーに当たってしまうなど、なかなか決め切れない流れだったが、34分に右SB菅原由勢(名古屋U15)が魅せた。幅を使っている中で、斜めに走って相手DFの間を割って入るとワンツーのリターンパスを冷静にフィニッシュ。貴重な2点目で試合の流れを完全につかみ取った。

 後半に入っても攻撃に人数を割く気配のない香港に対して、日本は冷静に試合を運ぶ。「我慢してボールを動かし続けて、揺さぶり続けてくれた」と森山監督が振り返ったように、後方からCB瀬古歩夢(C大阪U-15)らが強気のパス出しを継続して相手に圧力を加え続ける。サイド攻撃から何度かチャンスをつかんだ流れのあとで、26分にこぼれ球を交代出場の棚橋尭士(横浜FMジュニアユース)が叩き込むと、香港の足も止まってゴールラッシュとなった。

 30分に瀬古がFKに合わせて4点目を決めると、34分にはMF平川怜(F東京U-15むさし)の絶妙なスルーパスを受けた交代出場のFW山田寛人(C大阪U-18)が5点目を奪取。さらに39分にも菅原のクロスから平川が巧みに左足ワンタッチで合わせて6点目を奪えば、最後は後半アディショナルタイムにFW三国ケネディエブス(青森山田中)のアシストから棚橋がこの日2点目のゴールを叩き込んで、7-0。「圧倒して勝つ」という事前の公約どおりに日本が完勝を飾った。

 とはいえ、ここはあくまで通過点。森山監督も「イライラしがちな流れだったが、よく我慢して、やり続けてくれた」と選手たちを讃えつつ、「最終予選ではこんなにチャンスを与えてはくれない。もっとゴールへの質、精度を高めていかないといけない」と苦言も忘れなかった。次なる舞台、AFC U-16選手権本大会、そして再来年のU-17ワールドカップへ。00ジャパンの戦いは、始まったばかりだ。

(取材・文 川端暁彦)