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●Android Mの次は?
Androidのバージョンにはコードネームとしてお菓子の名前がアルファベット順につけられている。たとえば現時点で最新バージョンとなるAndroid5.1は「Lolipop(ロリポップ)」である。これは棒付きのキャンディーのことだ。そして、Googleが現在開発中の最新バージョン6.0に関しては「Marshmallow(マシュマロ)」になることが先日発表になった。LからMへ、アルファベットが一つ進んだことがわかるだろう。

この調子でいくと、次はN、そしてO、以下PQRSTUVWXYZと進んでいくはずだ。Zまでいくのに果たして何年かかるのか、そもそも本当にZまでいくのかはさておき、そろそろ心配になってくることがある。

それは、そろそろお菓子の名前をつけるのにネタ切れするんじゃないかということだ。

Mまでは、まぁわかる。マシュマロ、なるほどね。しかし、Nはどうだ。Nから始まる外国のお菓子……。しばらく考えてみたが、ちょっと出てこない。お菓子の名前なんて縛りを設けてしまったために、天下のGoogleも苦労するのではないか。

そこで余計なお世話ではあるが、Googleに代わって筆者がAndroidの次期バージョン以降のコードネームを考えてあげようじゃないか。XやらZやら、探す前からもうすでに詰みそうな予感がするが、辞書とネットを頼りにやってみよう。もちろん、検索にはGoogleを使うよ!

○とりあえずこれまでのバージョンをおさらい

っと、その前にこれまでのバージョンにおけるコードネームをおさらいしておこう。こんな風になっている。

・Android 1.0 Apple Pie(アップルパイ)
・Android 1.1 Banana Bread(バナナブレッド)
・Android 1.5 Cupcake(カップケーキ)
・Android 1.6 Donut(ドーナツ)
・Android 2.0/2.1 Eclair(エクレア)
・Android 2.2 Froyo(フローズンヨーグルト)
・Android 2.3 Gingerbread(ジンジャーブレッド)
・Android 3.x Honeycomb(ハニカム)
・Android 4.0 Ice Cream Sandwich(アイスクリームサンドウィッチ)
・Android 4.1/4.2/4.3 Jelly Bean(ジェリービーン)
・Android 4.4 KitKat(キットカット)
・Android 5.0/5.1 Lollipop(ロリポップ)
・Android 6.0 Marshmallow(マシュマロ)

このうち、アップルパイとバナナブレッドは非公式の名称で、公式に使われ始めたのはCのカップケーキからだ。まぁそれは細かいことなどでいいとして、こうして見ると日本ではあまりなじみのないお菓子の名前があったりして、やっぱりアメリカだなぁという印象を受ける。

また、ハニカムやキットカットは商品名で、特にキットカットは日本でも発売されているため、「そういうのもありなんだ!?」とちょっとした話題になった。コードネームは一般名詞でなくてもいいのだ。

これらを踏まえて、Nを考えてみよう。

●Nに苦戦
○いきなり苦戦したN

ということで、やってきたのは輸入菓子をたくさん置いてある都内のスーパー。Nから始まるお菓子なんていくらでもあるだろうと高をくくっていたのだが……探してみると、これが予想以上にない。「ナッツ」はどうだろうと思ったのだが、お菓子と言い張るにはちょっと弱いか……。

いきなり出だしからこれでは先が思いやられるぞと心配になりつつ、何とかひねりだしたのが「nougat(ヌガー)」である。

あまり日本では馴染みがない気もするが、ヌガーは砂糖と水飴を煮詰めて作るキャラメルのようなお菓子。実は英語ではなくフランス語なのだが、まぁいいでしょ! 実はもうひとつ探し当てたのが、「nappage(ナパージュ)」で、こちらは乾燥防止と艶出し用のためにケーキにのせたフルーツに塗るテカテカしたアレ。こっちは英語なんだけど、ナパージュ自体をお菓子扱いするのはちょっと微妙なので、やっぱり「ヌガー」でいこう。

……とまぁ、こんな調子で、Zまで考えてみた。それでは一気にご覧いただこう。

N:ヌガー

O:オレオ または オレンジピール

P:プレッツェル または ポップコーン

Q:クインスジャム

R:ラスク

S:サブレ または ショートブレッド

T:トリュフチョコレート

U:アップサイドダウンケーキ

V:ベジタブルチップス または ヴァレンシアオレンジシャーベット

W:ウエハース または ワッフル

X:クリスマスケーキ

Y:ヨーグルト

Z:ズワイバック

どうだろうか。アルファベットによっては納得できるものもあれば、「なんじゃこりゃ?」と疑問符がつくものもあるだろう。わかる、誰よりも筆者がよくわかっている。Vとか、ちょっと強引すぎるもんね……。だけど、そもそも「フローズンヨーグルト」がありなのだから、「ヴァレンシアオレンジシャーベット」だってありなんじゃなかろうか。あと、キットカットみたいな商品名がありなら、「オレオ」はかなりありそうな気がする。

ちなみにいくつか聞き覚えのないものがあるかと思うので、ちょっと解説しておくと、クインスはマルメロとも呼ぶ果実。日本ではカリンとも呼ばれるそうで、生食はできないらしいが、ジャムにすることは多いのだとか。ということで、クインスジャム! ……すみません、他に思い浮かばなかったんです……。

そしてZだが、これも予想通り(?)、まったく良さそうなものが出てこなかった。唯一見つかったのがズワイバックで、これは別にカニのお菓子ではなく、卵入りパン菓子なのだそう。それ以上のことは筆者もよくわからない!

ちなみに個人的に「我ながらいいひらめきだな」と自画自賛したのはXの「クリスマスケーキ」。もし本当にAndroidのバージョンがXまで進むことがあったら、本当にこれになるんじゃないかと今からドキドキしている。

スマホ業界は進歩が速く、10年くらいたつとどうなっているかまったくわからないのが、とりあえず次回以降のバージョンでこの予想がどれくらい当たるのか、一人で勝手に注目しておきたい。

(山田井ユウキ)