秋風が吹き始めると日本酒の香りや味が恋しくなりませんか?折しも週末はシルバーウイーク。家族や友人とお酒をともにする機会が増えるのではないでしょうか。そんな時には日本酒をチョイス。日本酒は適量であれば、長寿にも良いとされます。日本酒と健康の関係について考えてみましょう。

血流を促し老人性痴ほう症予防

日本酒は体内でアルコール脱水素酵素によってアセトアルデヒドに分解されます。このアセトアルデヒドと日本酒に多く含まれるアデノシンにより血管が広がり、血液の循環がよくなります。さらに日本酒は血液中のたんぱく質分解酵素ウロキナーゼを増やし血栓溶解作用を持つプラスミンを生成。血栓の原因となるトロポキサンチンA2を減少させるので、血液がサラサラになります。悪玉コレステロールが血管に溜まるのを防いで、善玉コレステロールを増やす効果も認められています。脳の血流もよくなるので、老人性痴ほう症の予防も期待できます。

肩こりや冷えを改善

肩こりは、血行が悪くなると筋肉に疲労物質や乳酸がたまって起こります。冷え症は体の末端の血管に血液が巡ってこなくなる状態。日本酒の血管拡張作用により、血流がよくなると筋肉がほぐれて肩こりや冷えが改善されます。また、お酒を飲むことでストレスが解消され健康が増進されます。しかし、飲み過ぎると体内で分解できず二日酔いになったり、肝臓に負担をかけたりすることに。体内で分解できる日本酒の量の目安は2合とされています。くれぐれも飲み過ぎないように注意しましょう。

コウジ酸とフェルラ酸のアンチエイジング効果

日本酒に含まれる発酵代謝物質のコウジ酸には、細胞を活性化して老化を予防するはたらきがあります。シミの原因となるメラニン色素ができるのを防ぎ、肌を保湿。また育毛効果も認められています。フェルラ酸は、ポリフェノールの一種。抗菌・抗酸化作用があり、老化の原因となる活性酸素をとりのぞきます。高血圧予防、肌の美白効果のほかにアルツハイマーの予防や進行を緩めたり、細胞の修復して記憶力を高めたりする効能があると注目の成分です。


writer:松尾真佐代